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名物vExpertアケミ姉さんの仮想化骨盤矯正 Upgrade編 #2

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HPE教育サービスの中川明美です。

Upgrade編の2回目は、Update Managerです。パッチの適用を含め自動化できるため、個人的にはUpdate Managerは好きです!ただし正しく動作してくれればですが(笑)

Update Managerを使用して自動化するには、完全自動化を有効にしたDRSクラスタで、問題なくメンテナンスモードに切り替わることがポイントです。

 

前回からの続きで、ESXiホストのアップグレード方法は次の3つでしたね。

  • GUIまたはCLIを使用したアップグレード
  • vSphere Update Managerを使用したアップグレード
  • Auto Deployを使用したアップグレード ※大規模環境に適しています

このブログでは、vCenter Server Appliance 6.5のUpdate Managerを使用したESXiホストのアップグレードについて取り上げます。

vCenter Server Appliance 6.5では、Update Managerはサービスの1つとして提供されるため、事前の準備は必要ありません。下図はvSphere Web ClientのナビゲータでvCenter Serverを選択した画面です。「Update Manager」タブがデフォルトで表示されます。

Akm201

Update Managerを使用したESXiホストのアップグレード手順

Update Managerは、次の3ステップがおもな操作になります。

Akm202

ここから、Update Managerを使用したESXiのアップグレード手順を確認します。

ESXiイメージのインポート

Update ManagerでESXiのアップグレードをする場合は、ESXiイメージをインポート (アップロード) します。「管理ビューに移動」をクリックします。

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「ESXiイメージ」の「ESXiイメージのインポート」をクリックし、isoファイルを選択します。

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ベースラインの作成

引き続き、管理ビュー画面でベースラインを作成します。

「ホストベースライン」で「新規ベースライン」を選択します。ベースラインは、適用するソフトウェアとソフトウェアのタイプ(種類)を組み合わせ、名前を付けたものです。複数のベースラインからベースライングループを作成することもできます。

Akm205

新規ベースラインウィザード

▼名前およびタイプ

ベースラインの名前とベースラインのタイプを選択します。今回は「ホストアップグレード」を選択します。

ハードウェアの監視ソフトウェアを「ホスト エクステンション」タイプでベースラインを作成し、ESXiのアップグレードとともに適用するのも効率的です。

Akm206

▼ESXiイメージ

インポートしたESXiイメージを選択します。

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ベースラインの添付およびスキャン

ベースラインの添付およびスキャンを行うために、「コンプライアンスビューに移動」をクリックします。

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「ベースラインの添付」をクリックします。これ以降はコンプライアンスビューで操作します。

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先に作成したベースラインを選択します。

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コンプライアンスビューで、「アップデートのスキャンの有無」をクリックし、「アップグレード」を選択します。

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アップグレード実行前のため、コンプライアンスステータスは「非準拠」です。「修正」をクリックします。

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修正ウィザード

▼ベースラインの選択

先に作成したベースラインを選択します。

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▼ターゲット オブジェクトを選択します

ここではクラスタオブジェクトを選択し、表示される「Update Manager」タブから操作をしています。クラスタ内の全ESXiホストをアップグレードする場合、クラスタを選択することは効率的な方法です。

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▼詳細オプション

アップグレードのスケジュールを設定できます。

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▼ホストの修正オプション

修正するホストで実行中の仮想マシンおよび仮想アプライアンスの電源状態を変更できます。

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▼クラスタ修正オプション

ESXiホストのアップグレード中に、クラスタで設定した機能の無効や、並行処理の台数を指定することができます。並行の設定がされていない場合は、順次アップグレードを行います。

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▼設定の確認

修正前に事前チェックを行うことができます。

Akm218

下図は、事前チェックの結果です。

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「完了」をクリックしたら、Update Managerを使用したESXiのアップグレードの操作は終了です。後はアップグレードが終わるのを待つばかりです。

年末の作業では、指定したスケジュール(翌日の9:00)で開始され、1時間後には終わっている予定だったのですが、3回目はアケミ姉さんの奮闘記をお伝えします!

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「徹底攻略VCP6.5-DCV教科書 VMware vSphere 6.5対応」が1/19に出版されました。受験の際にはぜひご活用ください!!

日本ヒューレット・パッカード株式会社 教育サービス 中川明美

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@miyo4i

Screenshot20141105at0820381

先週に引き続き骨盤矯正ブログ、Upgrade編です。今回はUpdate Managerを利用したアップグレードです。vSphereのカタログなどを見て、Update Manager便利だなーと思ったとしても、なかなか実際に使ってみるということはない機能なのではないでしょうか?近年のHCIはこうした機能をビルドインしていますのでその効果の大きさはよく理解していても、はるか遠くの世界・・・と感じる方もおられるのではないかと思います。

今回の記事は実は壮絶な前フリになっておりまして、来週の記事でその真の価値がわかります。来週もお楽しみに! ねーさんの書籍もよろしくお願いいたします。


クラウドOSの覚醒 : 新たなる希望

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のProduct Marketing PrincipalのMaryam Sanglaji氏です。原文を参照したい方はThe Cloud OS Awakens: A New Hopeをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら。本ブログのNutanix関連記事のまとめページはこちら

ネットワールドのNutanix関連情報はぜひ以下のポータルから取得ください(初回はID、パスワードの取得が必要です)。

Fig356

ヨーダが「目覚めなければ、我々は」と述べたように、アプリケーションというアプリケーションがクラウドのために作られるようになっていっています。何故でしょう? それはクラウドは俊敏であり、拡張性が有り、シンプルだからです。継続的なイノベーションによって駆動し、シンプルな消費モデルを持ち、ただ動くのです。多くのエンタープライズのお客様にとってこれらは非常に魅力的な特徴です。しかしながら、法律、セキュリティ、またはコストと言った様々な理由から多くのエンタープライズはパブリッククラウドを動作させているワークロードの一部分だけに留めなくてはならず、複雑なIT環境にとどまっているのです。ですから、その管理は分断されてしまい、こうした異なるテクノロジーのスタックを管理するための特別なチームが必要となってしまうのです。

エンタープライズがIT環境の全体(例: 支店、拠点、メインのデータセンタ)に渡ってITの利用者にクラウドのようなエクスペリエンスを実現したいと思っていることは明らかです。こうしたエンタープライズが大規模なITコストやロックインを避けたいとも思っています。それぞれのクラウドベンダーはそれぞれ固有のソフトウェアスタックを利用しているため、一度アプリケーションが特定のクラウドベンダーのために作成されてしまうと、大規模な変更無くしては他へと移動することはできません。古き時代のWindowsとLinuxOSと同様に、今日、クラウド戦争がエンタープライズのアプリケーションで発生しているのです。誰が「最後のジェダイ」なのかは明らかになっていませんが、Nutanix エンタープライズクラウドOSは全てのクラウドのために ー ロックインを排除、自動化とシンプルさを提供、全てのIT環境のための統合ソリューションを目指して ー 作成されています。

もしもご自身の組織にとって最高のクラウドの組み合わせはどれなのかを決め兼ねているのであれば、是非機械学習(ML ー Machine Learning)と人工知能(AI Artificial Intelligence)について考慮する必要があります。こうしたテクノロジーをクラウドソフトウェアスタック内にネイティブに直接統合するということはパフォーマンスやエクスペリエンスへ影響を与えます。

MLやAIを従来型インフラストラクチャ上に継ぎ足しで加えていては本当のポテンシャルを実感することはないでしょう。特にシンプルさを提供するとなるとなおさらです。IT運用のシンプルさはNutanixが本当に目指している目的地です。初期の段階では本当のシンプルさをワンクリックの運用でお届けするということで理解されていますが、これにはMLとAIをコアソフトウェアにネイティブに統合するということが必要不可欠です。そして、それこそがNutanixが行っていることそのものなのです。

すべてのエンタープライズが潤沢にそのインフラストラクチャの要件を解決できるだけの特別なリソースを持っているわけではありません。リスク管理をシンプル化したり、最適化、そして運用の簡素化をMLとAIの技術なくして行うことは不可能なのです。これがNutanixのエンタープライズクラウドOSが他のクラウドベンダーと大きく異る理由です。MLとAIを自身のコアソフトウェアにネイティブに統合し、システムがインテリジェントな判断を行い、ワンクリックの運用エクスペリエンスを提供できるのです。こうしたテクノロジーをNutanixがどこで活用しているか、ほんの僅かですが例を見ていきましょう。

クラスタの健全性を維持するための不具合の検知

今年のブラックフライデーに、Macy'sとLowe'sの両方で顧客の購入活動を遅くしてしまうITの技術的な不具合がありました。一方彼らの競合に当たる企業はお客様を次から次にさばいていました。非常に競合が大きい市場ではビジネスの継続性がビジネスの成功のキーとなります。遅いアプリケーションの応答時間はビジネスの困難を引き起こし、数億円規模の損失につながります。データセンタは様々なハードウェアもしくはソフトウェアの問題でノードの劣化が発生したとしてもクラスタとして健全性を維持しなければならないのです。単一ノードの劣化がクラスタ全体のパフォーマンスに大きな苦痛をもたらしていたのです。

あらゆる規模のITアーキテクチャはあらゆる場合においての健全性と可用性を維持するように設計されているべきです。特にこうした状況の場合、Nutanixはクラスタリングの機械学習アルゴリズムを活用しながら、同時に分散された劣化ノード監視機構を働かせて劣化したノードを特定します。一度劣化したノードが確定できれば、アラートを生成し、リーダーシップと重要なサービスはそのホスト上で動作させないようにします。結果として、技術がクラスタの健全性と高可用性を保証します。ですから、ビジネス収益がノードの劣化から苦しむようなことにはならないのです。

最適化と事前の配置

ビジネスにとって重要な一貫したパフォーマンスを維持するというだけでなく、アプリケーションのSLAを満たすということも重要です。Nutanix AHVはAcropolis Dynamic Scheduler(ADS)を搭載しており、これは人工知能アルゴリズムを活用して、仮想マシンのアフィニティやアンチアフィニティの制約ルールを維持しながら仮想マシンの配置を改善しています。ADSは常に有効です。ホットスポットにプロアクティブに応答し、妥協すること無く全リソースが利用できるようにしてくれます。ですから、それぞれの仮想マシンは予想通りのパフォーマンスを利用することができる上に、個々の制約ルールも維持されます。

仮想マシンの振る舞いの学習

仮想マシンをユーザーのために作成したのに、それが使われなかったというシナリオを考えることがあると思います。リソースが特定の要件のために割り当てられているというのに、使われなかったということです。これはデータセンタに置ける非効率差の非常に多くある例の一つです。クラスタ内の仮想マシンは様々なリソースの消費傾向を示します。ある仮想マシンは日中に多く活動しており、その他の時間はほとんど活動していない、など。Prism Central内で、Nutanix X-Fitエンジンは時系列分析アルゴリズムを利用して仮想マシンの振る舞いパターンを特定します。この学習された振る舞いはシステムの不具合の検知とスマートなアラートの生成に役立ちます。結果としてリソースは適切に利用され、非効率さは排除されます。

スマートな計画とWhat if分析

あてずっぽうとエクセルシート! データセンタ運用のための重要で決めがたい決断をするためにいくつの別々のコンソールを監視しなくてはならないでしょうか?どうやったら割り当てすぎとそのためのコストを回避できるでしょうか? Nutanix X-Fitエンジンは上で述べたような仮想マシンの振る舞いの分析に役立つだけでなく、正確な予測も提供にも役立ちます。こうした予測はお客様がほんとうに必要なリソース、特定のワークロードに適切なサイズのハードウェアリソースの見積もりをアシストし、データセンタの運用をより効率的にしてくれます。

終わりに

「数では劣っているが、心では勝っておる」 機械学習と人工知能は我々がデータセンターにおいて、ITスタッフの代わりにスマートな決断をしてくれ、「心で勝る」事ができるようしてくれます。これによってエンタープライズはクラウドのようなエクスペリエンスをITのゼネラリストによって運用されるすべての環境において提供することができるようになります。NutanixのプレジデントであるSudheesh Nair氏がニースの.NEXTカンファレンスでうまいことを言ったようにこれは「Nutanixがデータセンターに喜びをもたらす。Nutanixのアーキテクチャはインフラストラクチャをシンプルに、そしてインビジブルにするために作られている」からです。インビジブルは単に優れたITスタッフリソースが必要ないという意味です。

Nutanix エンタープライズクラウドを見てください、そしてさらに我々が機械学習と人工知能のテクノロジーをどのように利用しているか学びたい場合には次の投稿「クラウドOSの覚醒 : ディープダイブ(来週翻訳公開予定)」をお待ち下さい。

© 2017 Nutanix, Inc.  All rights reserved. Nutanix, the Enterprise Cloud Platform, and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

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私がこれを翻訳しないわけはないでしょう!(笑) ML、AI、それにヨーダ! シンプルどころか、インビジブルにしていくためには当然誰がやったって同じ結果になるようなことは機械で判断してもらうべきですし、その精度も全世界のNutanixノードから吸い上げたデータを(当たり前ですが匿名化して)分析できるNutanix社はより精度の高い学習・推論が行えるようになっているはずです。

どこまでの分析が行われており、どこでそれが使われているのかは次の記事になるのかもしれませんが、本当に必要なことに人間がフォーカスできる・・・つまり覚醒させてくれるNutanixはまさにエピソード4のような希望であり、そのオマージュがふんだんに含まれているエピソード7なのかもしれません。(後半謎な発言は分かる人だけどうぞ・・・。)

Veeamで物理サーバもまとめてバックアップできるんだ。こんなに嬉しいことは無い。

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時間が経つのは早いもので、今年も2月中旬になってしまいました。昨年の売り上げが前年比36%増と絶好調だったVeeam Softwareですが、昨年末にはVeeam Backup & Replication(以下、VBR) 9.5の最新アップデートであるUpdate3をリリースしております!

※Release Notes for Veeam Backup & Replication 9.5 Update 3

https://www.veeam.com/kb2353

昨年5月の年次イベントであるVeeamON 2017において、次期バージョン(v10)で実装する新機能を発表しておりましたが、v10を待ちきれないユーザーの気持ちを忖度し(?)、VBR 9.5 Update 3ではv10で実装する予定だったいくつかの機能を先行して実装しています。

VBR 9.5 Update3ではIBM Storwizeのストレージスナップショットとの連携やvCloud Director 9.0対応、VMware Cloud on AWSサポート、Data Domain OS 6.1のサポート、LTO-8テープ対応などなど多くの機能追加や機能拡張が行われておりますが、特に注目したいのがエージェント管理機能です。そこで、今回はエージェント製品についてご紹介しましょう。


■エージェント製品とは?

仮想環境のバックアップで有名なVeeamですが、実はVeeam Agent for Microsoft WindowsVeeam Agent for Linuxといった物理サーバをバックアップするための製品もあります。エージェント製品はバックアップ対象サーバにエージェントソフトウェアをインストールし、オンラインでディスクイメージをバックアップする製品です。

 

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システムリカバリは専用のリカバリメディアからサーバを起動してリストアするだけで、簡単にサーバを復旧することができることからシステムバックアップ用途でも多く使われています。 

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■VBRとの連携

エージェント製品はVBRのオプションではなく、単体で動作する別製品です。これまで、エージェント製品のバックアップ先としてVBRのリポジトリを利用する部分的な連携機能はありましたが、バックアップジョブの作成やステータスの確認は、それぞれの製品の管理コンソールから行うため、管理は別々になっていました。

しかし、VBR9.5 Update 3からは、VBRの管理コンソールからVeeam Agent for Microsoft Windows(v2.1)やVeeam Agent for Linux(v2.0)のエージェントを管理でき、バックアップジョブの作成やステータスの確認が行えるようになりました。エージェント製品がVBRと別製品であることは変わりませんが、このエージェント製品との統合により、仮想環境も物理環境も纏めて1つのコンソールから纏めて管理することが可能です。

 

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■エージェント統合のメリット

仮想環境が当たり前の時代とは言え、どうしても物理サーバは残ってしまうものです。そのような時に、仮想環境をVBRでバックアップしつつ、物理環境はエージェント製品でバックアップすることで、1つの管理コンソールから仮想も物理も纏めてバックアップの管理ができるだけでも素晴らしいのですが、Windowsでは更にメリットがあります。

実は、VBRの管理サーバは構成情報をバックアップする機能はありますが、残念ながら、管理サーバ自身のシステムバックアップ機能はありません。サーバに障害が発生した場合、仮想マシンをリストアできる状態に戻すには、ハードウェアを修理後に①OSインストール・設定→②VBRインストール→③VBR構成情報のリストアという手順を踏む必要があります。

しかし、Veeam Agent for Microsoft WindowsでVBRの管理サーバをバックアップしておけば、OSやVBRを再インストールすることなく、リカバリメディアからサーバを起動してバックアップデータをリストアするだけで簡単に素早くVBR管理サーバを復旧することができてしまうのです。

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更に、仮想環境としてHyper-Vをご利用の場合にはVBRでHyper-V仮想マシンをバックアップし、Veeam Agent for Microsoft WindowsでHyper-VホストをバックアップすることでHyper-Vのホストもゲストも纏めて完璧に保護できます。Hyper-VのバックアップでVBRを検討のお客様は、是非、エージェント製品も一緒にご検討いただければ幸いです。

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今年のVeeamは、待望のVBR新バージョン(v10)は勿論、Nutanix AHV用バックアップ製品、AWS用バックアップ製品など新製品を続々とリリースしていきますので、今年もVeeamにご期待ください!それでは、また。

【参考情報】

担当:臼井 

THE AI参加レポート #1 ~基調講演にみる「AI時代における人間の価値」とは?~

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 本日は弊社のIBMパートナー様のWatson・リングでAIを中心にコンサルタントを提供しているLedgeさん主催のTHE AIに参加してきました。AIというと謎の半導体ベンダーNvidia社の年次イベントであるGTC(GPU Technology Conference)が有名ですが、「未来ではなく、今のAIを話そう」というメッセージに惹かれて参加してみた次第です。

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基調講演:「AI時代における人間の価値」 by 為末 大

 オープニングの基調講演は元陸上選手で400メートルハードルの日本記録保持者である為末大さんによる「AI時代における人間の価値」と題したセッションでした。「為末さんってAIわかるのかーすげー」と思ったら開口一番でAIのことはよくわかりません宣言!その代わり人間の脳のことはよく知っているよということで「自動化」「集中」「イメージ」「内容」「欲求」の5要素についてお話いただきました。 職業病なのかAIについての知識はあってもベースとなる人間の脳についてあまり考えたことがなく非常に面白く話を聞くことができました。

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「自動化」

人間の脳が行う自動化は、人が走るという1つの動作をするときは、例えば右腕を強く上げて次に左腕を上げる、並行して左足を前に出して、強く地面を蹴る、と同時に右足を前に出して…みたいな複雑かつ並行的に行われる個々のタスクを脳が1つの走るというアクションになるように自動化しているのです。的な話でした。こんなときITの世界ではやりたいことがわかっていればスクリプトのようにコンピュータがわかる言語で指示を出してあげれば何回でも同じアクションを繰り返し実現することができます。「何回でも全く同じアクションを繰り返すことができる」これはIT(AI)が持つ人間と比較して優れていることの1つということができます。

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 人間はこういった一連のアクションを自動化するには練習(学習)が必要です。野球選手はプロ野球の一流選手であっても、日々の練習でバッティングフォームを維持するようなものです。しかも人間には困ったものがあります。人間の脳の場合、練習や(学習)でどうしても抜けない癖のようなものがついたりしますが、こういった都合の悪いことだけを修正する為末さんの言葉ではアンラーニングが一番難しいという話、これも「ゼロベースから再学習ができる」IT(AI)が持つ人間の脳と比較して優れていることの1つと言えるでしょう。

 ここまでIT(AI)が優れている点ばかりが目につきますが、元々コンピュータができたときから「自動化」がITに向いているのはわかっていたことで仕方がないといえます。

 

 「集中」

 でも人間の脳にも優れたところがいっぱいあります。2つ目の特徴である「集中」についてみてみましょう。これは人間にしかできない特技ですね。スポーツでは「ゾーン」とか、私も仕事で資料作成や原稿を書くときに「神様が下りてくる」とか言っています。為末さんの言葉では「集中とは連鎖の停止」とありますが、人間の脳は余計なタスクの連鎖が停止することでやりたい、やらなければいけないタスクに集中することができるという意味合いになります。

 確かにAIでは色々学習した状態になっていると当然すべての学習結果をベースに結果をだすため、何かに集中したければ集中したい内容だけに特化した学習データを準備する必要があります。ところが人間の脳の場合、集中しなければいけないときだけ、一時的に何かに特化した動きを作り出すことができるのです。好きなときに集中状態を作り出すことは、超一流のスポーツ選手とかはできるのかもしれませんが、容易なことではできませんが…。これは

AIにはない、人間の脳の優れたところということができます。

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「イメージ」

 次に為末さんが紹介したのは「イメージ」です。人間の脳はAIと同じように大量の学習データをもっている場合、新しく見たもの、経験したものを即座に学習することができます。全くの素人はアスリートの走りを見ても即座にまねることはできませんが、一流のアスリートは他のアスリートの走りを見ただけで色々学習することができるという話がありました。よく高校生のアスリートが練習として、社会人・大学生のアスリートにチューブで繋いで牽引されることで一歩先のスピードとその時の体の動きを体感すると、多くを学ぶことができるというのも同じような効果でしょう。但し実際に体感したことから学ぶのは比較的容易ですが、見ただけでわかるというのは難しいことです。為末さんはよいアスリートは走りそのものを抽象化して考えているからだとしています。

 確かにITでも、知見のある製品は一度製品説明を聞いただけで自分の言葉で喋ることができますが、知見のない製品は製品説明を聞いただけでは自分の言葉で喋ることはできず、一度評価で実際触ってみたりすることでようやく自分の言葉で喋れるようになりますね。

 ただしIT/AIと違って、人間の脳は意図と実際の動きはずれがあるという話がありました。例えばこれ以上早く走るには?と考えたときに、もっと足を前に出して強く地面を蹴るという意図が生まれたとします。でも実際には足をもっと前に出すという意図を実現するためには、腕をもっと強く振るという動きが正解だったりするわけです。こういった意図と実際の動きのずれというのは、十分なデータがある場合、人間の脳よりIT/AIの方が得意と言えるかもしれません。

 

「内省」「欲求」

でも人間の脳にはIT/AIに負けないことがいっぱいあります。為末さんの言葉では「内省」「欲求」いう表現をされていました。

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とここまで、為末さんの人間の脳の「自動化」「集中」「イメージ」「内省」「欲求」について、私なりのAIとの違いも交えて紹介してきました。

 

まとめ

為末さんのセッションのまとめとして人間の脳の最大の特徴は可塑性と忘却であると。可塑性というのは一度外力で変形すると元に戻らない、学習の定着のことを言っていて、忘却というのは何かを忘れるというよりは私は上書きができることを言っていると理解しています。為末さんの話では、昔は携帯電話なんてなかったのに、それが携帯電話になり、今ではパソコンと同じようなことができるスマホを多くの人が様々な使い方を作り出していることを例にしていました。「自動化」で触れたとおり人間の脳ではアンラーニングは難しいのですが、それを上書きすることで常に進化を遂げているのではないでしょうか。 

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 最後に「進化論」の著者であるチャールズ・ダーウィンの「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、環境に適応した種が生き残る」という言葉で締められました。何にでもいえることかもしれませんが、凄いいい言葉ですよね。私の業界でいうと「最も性能がいいベンダーが売れるではなく、最も多機能なベンダーが売れるでもなく、もっとも市場に適応したベンダーが売れる」となります。いかがでしょうか。

 執筆時にチャールズ・ダーウィンについて調べていたらもうひとついい言葉をみつけたので紹介します。「有利な個々の変異を保存し、不利な変異を絶滅すること。 これが自然淘汰である。まさに為末さんがいった可塑性が「有利な個々の変異を保存」、忘却が「不利な変異を絶滅すること」なのではないでしょうか。我々の人間の脳には生まれ持った変異に対して自然淘汰することができるのです。

 本記事では為末さんの話に沿って、人間の脳とIT/AIのそれぞれのいいところを紹介してきました。それぞれのいいところを最大限に引き出して、これから人間に寄り添うAIとしてより豊かな社会の実現がみえた基調講演をレポートさせていただきました。

次回は電通さんのセッションついてのレポートを紹介させていただきます。

THE AI参加レポート #2~電通様における「AIは顧客体験を変える」とは?~

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基調講演の直後の講演は、かの有名な広告代理店の電通が実際に今AIをどう使っているか?という話でした。電通では今社内で25以上のAIを使ったプロジェクトが現在進行形で稼働しているとのこと。50名とありますが、さすがに専任というわけではなく全社横断的に作ったバーチャル組織とのことでした。それらのプロジェクトは「マーケティング」「ビジネス開発」「ワークスタイル」の3つのカテゴリに分けられるそうです。

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 電通さんのビジネスモデルなので、当然最も注力しているところがマーケティング部分になります。そんな電通さんの広告ビジネスも現在のデジタルトランスフォーメーション時代を見据えて変わってきています。IT基盤でいう「Any Device Any Where」が、広告では「Any MediaAny Targetになって来ていると。そうすると当然ターゲットに届けるコンテンツの数が膨大になるため、IT/AIを使えるところには積極的に採用していっているとのことでした。

 

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そういったマーケティングに対するユースケースとして5つ紹介いただきましたが、ここでは2つ紹介したいと思います。1つは行動を予測するというもので、電通さんらしくTV番組の構成要素から視聴率と視聴者層の予測ができるというもの」でした。しかも実際のTV番組を例に予測と結果を公開されていましたが、非常にいい精度ということができるのではないでしょうか?さらっとタレントとか書いていますが、そのタレントが持つ視聴率の大きさみたいなものがわかるだけでも凄いと思うのですが、その他の要素も含めて一番欲しい視聴率までわかるというのは凄いですね。

 

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 逆にシンプルだけど面白いなと思ったのが「メッセージを設計する」、AIコピーライター「AICO」です。これは様々な「キャッチフレーズの“候補“」を大量に生成することができる、コピーライトの作成支援ツールとして利用されているとのことでした。コピーライターの方は「AICO」を利用する以前は必死の思いで100個絞り出したものをさらに絞り込んでブラッシュアップしていく工程だったそうです。「必死の思いで100個絞り出したもの」を作るために、キャッチフレーズを決めるのには、「候補を考えるので2,3日時間をください」だったのが、「AICO」があるとすぐにキャッチフレーズを考えるブレストが開けるわけですね。キャッチフレーズができるまでの0から100までをAIで自動化しているわけではありませんが、時間の大部分を削減して使う時間のほとんどをクリエイティブな時間に割くことができるという意味ではすごく上手なAIの使い方と言えるのではないでしょうか。例としてAIのお題を与えるとこんなキャッチコピーを出してくれるそうです。そのままセミナーのタイトルに使えそうなキャッチコピーがいくつもありますね。

 

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非常に高度なことをやっていると想定される「行動を予測する」、視聴率をずばり予測するSHARESTと、現在のAIでできることで「メッセージを設計する」を支援するAICO、今回の THE AIのコンセプトである「未来ではなく今のAIを話そう」に沿った今のAIができることを鑑みて、電通ではこう使っているという素晴らしい内容だったと思います。0->100までAIをやりたい顧客に対して、部分的な採用でもAIを効果的に使えれば大きなリターンがあることを示せるのも重要なことだと感じさせられたセッションでした。

次回の最終回では、サイバーエージェント様のセッションをレポートしたいと思います。

THE AI参加レポート #3 ~サイバーエージェント様における「人をAIが接客する世界」とは?~

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最後に紹介させていただくのはサイバーエージェント様の直近の研究内容である「人をAIが接客する世界」というタイトルのセッションになります。

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残念ながら今サイバーエージェント様がこうやってAIを接客に使っているという話ではなく、サイバーエージェント様のAI研究組織であるAI Labでは今こんな研究をしていますという内容になります。

 まずAI Labでは様々な大学と産学連携の取り組みをしていて、登壇された馬場様も大阪大学の石黒研究室に招聘研究員として参画しているとのことでした。そこで研究されている接客として「カスタマーサポートを想定した共感エージェントによる感情制御の実験」という大学の研究室ぽいタイトルで興味深いお話をしていただきました。

 

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その前に1枚だけ、サイバーエージェント様の前にNTTドコモ様のセッションのスライドを紹介したいと思います。チャットボットはこれからどのように発展していくのか?という内容ですが、今回のTHE AIでチャットボットについて触れていたセッションですべて共通していたメッセージがあります。「2018年現在、完全に自然言語だけで解決する汎用性の高いチャットボットはまだ精度が低い。チャットボットを実用化するためには、最初のやりとりのいくつかを選択式にするなどしたルール型で会話内容を絞った上で自然言語にするのがベストプラクティス」的なことは様々なセッションで言われていたことです。

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これに対して、馬場様の研究室では入力を選択式にするわけではなく別のアプローチで接客を改善するアプローチを紹介していました。チャットボットが顧客ではなくオペレータの発言のキーワードに反応することで、顧客に自由な入力をさせつつ、自然な会話を成り立たせようという試みです。これは通常2者間で利用されるチャットボットを、チャットボット、オペレータ、顧客の3者間のチャットにして第3者としてチャットボットを登場させることにより、カスタマーサポート業務の問い合わせからクローズまでの時間の短縮と、顧客満足度の向上を図るという試みです。社会心理学では有名なハイダーのバランス理論(均衡理論)を元にしてチャットボットを会話に介入させているそうです。ちょっと悪い言い方をすると顧客とサポートの間に「サポートの息がかかったボット」が介在して、このボットが暗躍して顧客満足度を上げつつも、問い合わせが早くクローズされるように仕向けるという高度な動きをするそうです。これは出会い系とかで使われたら絶対ヤバいやつじゃないかと思うのですが…。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%90%86%E8%AB%96

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タイトルにもあった共感というところでは既に利用者に高い評価を得ていると、もう少しオペレータの評価が上がるようにしないとトータルの顧客満足度の向上にならないため、実用化には少し時間がかかるとのことでした。しかし心理学とAIの組み合わせが生み出す価値というのは、ものすごくこれから重要になってくるのではないかと、考えさせられた内容でした。

 

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そして最後は主催であるレッジの中村様と、スプツニ子!様のパネルディスカッションがクロージングセッションでありました。本イベントのテーマである「未来ではなく、今のAIを話そう」に沿った、日本の今の「AIの使いどころ」、「チャットボット」、「AI研究」が1日で体感できるカンファレンスとして楽しませていただきました。主催社及び関係者の皆様、ありがとうございました。

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名物vExpertアケミ姉さんの仮想化骨盤矯正 Upgrade編 #3

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HPE教育サービスの中川明美です。

3回目は、年末に実施したLab環境アップグレードの奮闘記をお届けします!

トラブルシューティングを行い、計画を変更し、アップグレード作業を終えることができました。そして学ぶことも多い作業でした(笑)

トラブルシューティング時の参考になれば幸いです!

 

アップグレード前の環境

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アップグレード後のゴールとする環境

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今回のアップグレード手順

当初の計画は次の通りです。実際はvCenter Server Applianceは新規デプロイとなり、ESXiホストはGUIを使用したアップグレードになりました。

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仮想マシンの移行はスムーズに

ProLiant DL360 G5 (Intel Xeon CPU E5405:EVCモードはPenryn) からProLiant DL360p Gen8 (Intel Xeon CPU E5-2640:EVCモードはSandy Bridge) へ仮想マシンを移行します。

異なる世代のCPUが搭載されたESXiホスト間でvMotionsが不可になるのは、仮想マシンが移行先ホストにないCPUの機能を使用している場合に限られます。G5のホストはクラスタ配下にありませんでしたが、G5上の仮想マシンはGen8へvMotionすることができました。

もしGen8で稼働している仮想マシンをG5に移行するなら、Gen8上の仮想マシンをパワーオフ後、クラスタでEVC (Enhanced vMotion Compatibility) モードをPenrynに設定する必要があります。移行元と移行先のESXiホストをクラスタ配下に置き、仮想マシンをvMotionします。

EVCについては次のKBが参考になります。

https://kb.vmware.com/s/article/2011037

 

vCenter Server Applianceのアップデート断念

rootのパスワードがわからず、アップグレードすることができませんでした。自身が構築した環境ではないため、このようなこともおきますね。パラメーターのアウトプットは必須ですね!

今回はホスト名やIPアドレスを変更する予定でしたから、新規でデプロイすることにしました。

Akm304

Update Managerを使用したESXiホストのアップグレード失敗

メンテナンスモードに切り替えられず、アップグレードまで進めることができませんでした。

Akm305

メンテナンスモードに切り替えられなかったのは?

手動でメンテナンスモードに切り替え、どの仮想マシンに問題があるかを確認しました。2つの仮想NICを構成する仮想マシンが移行できません。移行元と移行先で同じネットワークラベルを設定していますが、移行できませんでした。そのため移行中のみ、ネットワークアダプター 2の「接続中」のチェックを外し、強制的に移行しました。

Akm306

ESXiホストのアップグレードはGUIを使用して

結果、ESXiホストを手動でメンテナンスモードに切り替え、GUIを使用してアップグレードを行いました。

Akm307

Update Managerは、アップグレード後のコンプライアンスチェックに使用しました (苦笑)

Akm308

参考

◆分散仮想スイッチのアップグレード

vSphere Web Clientで、Distributed Switch を右クリックし、「アップグレード > Distributed Switch のアップグレード 」を選択します。次にアップグレードするバージョンを選択します。

詳細は、次のドキュメントを参照ください。

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.networking.doc/GUID-330A0689-574A-4589-9462-14CA03F3F2F4.html

◆VMware Toolsのアップグレード

下図の「VMware Toolの更新」からアップグレードすることができます。また仮想マシンの数が多い場合はUpgrade Managerを使用してアップグレードすると効率的です。

Akm309

VMware Toolsのアップグレード時の再起動可否は、次のKBを参照ください。

https://kb.vmware.com/s/article/2093703

◆仮想ハードウェアのアップグレード

vSphere 6.5の仮想ハードウェアバージョンは「13」です。仮想ハードウェアのアップグレードは仮想マシンをパワーオフする必要があります。

仮想ハードウェアバージョンのアップグレード方法は、次のKBを参照ください。

https://kb.vmware.com/s/article/1037375

◆VMFSのアップグレード

VMFS5をVMFS6へアップグレードする方法はありません。新たにVMFS6のデータストアを作成し、VMFS5のデータストア内の仮想マシンを移行します。

移行の詳細は次のKBを参照ください。

https://kb.vmware.com/s/article/2149355

今回の作業で起きたトラブル

◆vSphere Web Client 6.5 U1を使用した仮想アプライアンスのデプロイができない

VCSA 6.5.0-4944578 to 6.5.0-5973321のvCenter Server ApplianceでOVFをデプロイすると、次のエラーが表示されます。VMware vCenter Server 6.5 Update 1dで解決されています。

年末はVMware社のダウンロードサイトがメンテナンス中だったため、VMware Host Clientを使用してデプロイしました。

Akm310

このエラーの詳細は次のKBを参照ください。

https://kb.vmware.com/s/article/2151085

◆Update Managerのスキャン操作がエラーで終わる

次のリリースノートを確認しても、スキャンのエラー原因を見つけることができませんでした。

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/rn/vsphere-update-manager-651-release-notes.html

◆仮想マシンが移行されない

VMkernelポートの設定は正しく行われているのに、vMotionできません。通信が行われているのかを、パフォーマンスチャートを使用して、vMotion用の物理NICの送受信を確認しました。結果送受信パケットはゼロです。仮想スイッチの設定を確認したら、vMotion用に追加した2つ目の物理NICが未使用に割り当てられていました。vMotionできないはずです。

※物理NICの送受信はリアルタイム統計でのみ表示されます。

 

複数のトラブルを乗り越え、アップグレード作業を終えることができました。トラブルシューティングは知識の総動員ですね!

4月から受講生用の物理サーバーを、ProLiant DL360 Gen10へリプレースします。その際に今回のトラブルの原因であろうネットワーク構成も見直します。その後、ゴールにしていたvRealize Operations Managerをインストールできるとよいなぁと思っています。こちらは、OVAをデプロイ後、初期設定画面がループします。管理サーバーがあるセグメントだけに起こる事象です(苦笑)

アップグレードは、様々な方法が提供されています。環境に応じたアップグレード方法を選択いただき、またこのブログの内容が参考になれば幸いです。

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「徹底攻略VCP6.5-DCV教科書 VMware vSphere 6.5対応」が1/19に出版されました。受験の際にはぜひご活用ください!!

日本ヒューレット・パッカード株式会社 教育サービス 中川明美

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@miyo4i

Screenshot20141105at0820381

先週に引き続き骨盤矯正ブログ、Upgrade編、これで完結です。Update Managerは優れたツールですが、以前は日本語環境での対応が甘いとか、そういうことも言われていました。今回はそれとは関係のないところで引っかかってしまったようですが、rootのパスワード、ネットワークのラベルなど、ある意味検証環境あるあるかもしれません。ただ言えることはUpdate Managerでうまく行かなかった時、リカバリできるだけの知識が必要ということです。

ねーさんはさっさと問題を発見して、その回避策を繰り出していますが、本番環境をアップグレードするというのはなかなか簡単なことではありません。最初の記事にも有りましたが、充分に内容を検討/推敲し、万全の準備をしてから望んで下さい。また、こうしたニーズに答えるのがコンバージドインフラ、ハイパーコンバージドインフラのメーカーによる事前検証です。

導入コストにばかり目を向けてDIYだらけになってしまうと後から運用で躓いてしまう・・・そうしたリスクも有りますので、是非実証済みインフラをご検討いただけますと幸いです。

クラウドOSの覚醒 : さらなる深淵へ

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のProduct Marketing PrincipalのMaryam Sanglaji氏です。原文を参照したい方はThe Cloud OS Awakens : A Deeper Diveをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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Fig357

前回の記事「クラウドOSの覚醒 : 新たなる希望」につづいて、如何に機械学習(ML - Machine Learning)と人工知能(AI - 人工知能)がNutanixのエンタープライズクラウドOSを強力なものにしているのかご説明してきました。ヨーダが「スープができるまで待つことも重要じゃ」というように、もう少し奥深く踏み入ってみましょう。

クラスタ健全性の維持のための不具合の検知

すべての拡張性のためのアーキテクチャは障害時にアプリケーションのダウンタイムが発生せず、ビジネスと売上に関するリスクをゼロにするように設計されているべきです。これは必須事項ではあるものの、9が5つもしくはもっと多く着くような可用性を保持する高可用性システムを提供するだけでは充分とはいえません。障害ノードの検知/取り回しに加えて、完全なスケールアウトアプリケーションは Limplock や Fail-Stutter Fault Tolerance と言った論文に取り上げられているような部分障害についても取り回さなければなりません。

部分障害は完全には停止しないまでも、非常に不健全なノードが引き起こすもので、クラスタ全体の性能を引き下げてしまいます。機械学習アルゴリズムはこうした振る舞いを学習し、タイムリーにクラスタの健全性を維持するための適切なアクションを起こすことができるようにするということを劇的に改善してくれます。Nutanixクラスタは既にこれをマスター(習得)しており、高可用性を維持できるようになっています。この特定の問題のために、NutanixはDBSCANと呼ばれるクラスタ化のアルゴリズムをNutanixの分散された劣化ノード監視とともに活用しています。

Fig358

図1: この図は部分障害によるパフォーマンスの劣化がどれだけのものかと、部分障害の検知が有効になっており、リカバリされていることを示しています

この手順内で、全てのノードはそれぞれのノードのパフォーマンスをベースとしてスコアを計算します。DBSCANアルゴリズムはこのデータを元にそれからスコアが劣化を示している障害ノードを検出します。障害ノードを検出した後、アラートが生成され、リーダーシップと重要なサービスはそのホストでは動作させないようにします。もしノードが運用上問題なくなればクラスタへ戻すこともできます。結果としてこの機能はクラスタの健全性と可用性を保証しているのです。

最適化と事前の配置

全ての仮想マシンに対しての性能を保証するために、クラスタは常に適切なリソース利用をかしこく実施しなくてはなりません。しかしながら、環境、仮想マシン数、そしてワークロードのタイプが常に変化し続ける場合には、クラスタ内で一貫したパフォーマンスを維持するということは非常に難しくなります。こうしたことから、データセンタ内では多くの仮想マシンの配置に関する問題が発生します。配置が悪かったことが原因でクラスタ上で動作しているアプリケーションのパフォーマンスが想定外のエクスペリエンスになることもあるのです。

それだけではありません。リソースの競合が発生する場合もあります。仮想マシンの統合率を向上するために多くのリソースをオーバーコミットし、それによってノード間のピークトラフィックの時間に競合が発生することも有ります。想定どおりでない低いパフォーマンスがビジネスに直接の影響を及ぼすということは明らかです。ここがNutanixのハイパーバイザーであるAHVのAcropolis Dynamic Scheduler(ADS)の腕の見せ所です。ADSは制約充足問題(CSP - Constraint Satisfaction Problem)解決機(Solver - ソルバー)を活用して、仮想マシンの配置とスケジューリングを改善します。CSPソルバーは人工知能(AI)を利用しています。

Fig359

図 2: ADS エンジン

こうしたソルバーはHAの予約やアンチアフィニティ、アフィニティルール、ストレージパフォーマンスなどの制約のリストを満たしながら仮想マシンの適切な配置を実現します。この機能は常に有効で、戸惑うこと無く、事前的にホットスポットに対処したり、全リソースの利用が利用できるようにします。もっとも重要なことはこの機能は障害無害化されており、障害に対して堅牢で、仮想マシンの配置中に常に可用性を維持できているということです。

仮想マシンの振る舞いの学習

単一クラスタ内に多くの仮想マシン、多くの異なるアプリケーションが動作している場合、それらの全てがリソースを消費し、それぞれが異なったリソース消費の特徴を示します。ある仮想マシンは日中は高い稼働を示しますが、それ以外の時間はほとんど活動していないということも有ります。利用できるリソースを効率的に活用するためにはこうした振る舞いのパターンを理解する必要があります。継続して変わり続ける巨大な環境においてマニュアルで追跡して学習していくことは大変に厄介な仕事になります。一体誰がこんなことに時間を使いたいと心から思うのでしょうか?

もっと他に解決し無くてはならないビジネス上の問題があるはずです。大きな環境では仮想マシンは作成された後に、しばしば忘れ去られてしまうことも有ります。ユーザーのために仮想マシンを作成したのに、全く使われていないという経験をしたことがあるのではないでしょうか?ここにはNutanixのX-FIT エンジンが救助に来てくれます。Prism Central内でX-FITエンジンは時系列分析アルゴリズムを実行してパターンを特定します。

Fig360

図 3: Prism Central

こうしたアルゴリズムは時系列内の定期的な変動部分のトレンドもモデル化することができます。例えば、X-FITエンジンは週次と日次の定期変動パターンをモデル化できるようになっています。この学習済みの振る舞いはシステムの不具合の検知に役立ち、結果としてスマートアラートを生成することができます。さらに、一度振る舞いを学習すれば振る舞いバンド、そこからのマージン、そしてアラートゾーンが作成されます。これらのカテゴリとゾーンはPrism Central内に表示されます。こうして全ての振る舞いのおかしい仮想マシン(例 : リソース不足の仮想マシン、高負荷の仮想マシン、ゾンビの仮想マシン、そして割当の多すぎる仮想マシン)がカテゴライズされ、視覚化されるため、適切なアクションを取ることができます。

スマートな計画と What if 分析

あてずっぽうとエクセルシート! データセンタにおいて重要で代えがたい決断をする前にいくつの異なる管理コンソールを監視しなくてはならないでしょうか? どうやったらオーバープロビジョニングとそのコストを回避できるでしょうか? X-FITエンジンは仮想マシンの振る舞い分析のみならず、正確な予測も提供にも役立ちます。多くのお客様はワンクリックアップグレードとPrism Centralのワンクリック運用知見を愛用していただいています。そしてX-FITのお陰でワンクリックの計画オプションも活用することができるのです。X-FITエンジンはARIMA、Theta、Neuralなどのアルゴリズムを組み合わせて動作しており、トーナメント方式で最もデータをうまく予測できるアルゴリズムを選び出します。トーナメントの勝者が選定された後、その予測が統合されます。

こうした予測はお客様が本当に必要とするリソースを見積もることをアシストし、特定のワークロードのための適切なハードウェアのサイジングを行う手助けとなります。お客様はワンクリック計画を利用して、簡単にいつキャパシティが底をつくのかということを見ることができます。これが計画の力が花開く場所です。Prism Centralでwhat if 分析を利用して追加しなくてはならないワークロードを指定すると、システムはリソースの推奨を生成します。X-FITのようなテクノロジーを活用することで、データセンター内の非効率を排除し、大規模なコストの削減ができるということに気がつくことが重要です。ストレスの多い、コストの掛かる、そしててんやわんやのITの更新サイクルに別れを告げ、Nutanixとご対面しましょう。

Fig361_2

図 4: X-FIT フローチャート

さて、ここまででこれらの4つのカテゴリのより深くまでをお話してきました。MLやAIのようなテクノロジーの活用がデータセンタ内に本当のワンクリック運用エクスペリエンスをもたらすということは明らかです。こうしたテクノロジーは本当のクラウドと同じようなエクスペリエンスをエンタープライズのデータセンタへともたらし、ITスタッフのリソースを最小で済ませることができるようになるのです。「大きさは問題ではない。わしを見てみろ。わしを大きさで判断するのか? ん? ん? そうではないだろう?」 ヨーダ。

リソース:

http://research.cs.wisc.edu/adsl/Publications/fail-stutter.pdf

http://ucare.cs.uchicago.edu/pdf/socc13-limplock.pdf

https://www.nutanix.com/go/nutanix-machine-learning-engine-x-fit.html 

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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2017_2

読んでみてわかった方もおられると思いますが、この記事は先週の記事のもとになっている記事で、先週の記事はわかりやすく技術的もしくは学術的なことを隠して話が進んでいますが、今回の記事は利用されているアルゴリズムや複雑な問題の解決方法、どうしたフローチャートでNutanixが機械学習・人工知能を活用しているかが解説されています。

機械学習・人工知能の活用は最近急に取り沙汰されていますが、「これからはAIだー!」と大上段に構えて、ディープラーニングやGPU、TensorFlowなどに取り組んだり、外からそれ専用のスタッフを招聘する必要はないのです。Nutanixを入れればそれはそうは見えませんが、機械学習・人工知能の塊です。ITスタッフがインフラのおもりから解放される・・・そのスタッフは企業の業務を熟知したそれこそその企業ためだけのデジタル革命の専門家・ジェダイなのです。やっぱりNutanixはヨーダでしたね(笑・・・すいません)

インビジブルにML,AIを届ける・・・これもNutanixの創業から変わらぬシンプルさの追求の一つだと思いました。


Prism Proを使って、SpectreとMeltdownのパッチの影響を理解する

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のSr. Technical Marketing EngineerのBrian Suhr氏です。原文を参照したい方はUsing Prism Pro to Understand the Effects of Spectre and Meltdown Patchesをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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Fig371

火星でのバケーションから戻ってきた、というようなことでもない限り、最近もっともモダンなCPUアーキテクチャ上で発見されたセキュリティの脆弱性に関する様々な雑音や混乱から逃れるということはできないでしょう。これらの脆弱性ーSpectreとMeltdownーは3つにカテゴライズされており、ソフトウェアのパッチが必要であり、終息についてはマイクロコードのアップデートが必要です。これについてもっと詳しく知りたいということであれば meltdownattack.com は研究の最初の一歩としてはうってつけです。 

このパッチは何故今までの元は異なるのか?

この理由はSpectreとMeltdownの脆弱性がいずれもCPUのアーキテクチャに関連したものだからであり、これを終息させようとすることはOSやアプリケーションが近年のCPUの投機的な実行機能を利用する方法を調整するということまでもが含まれてくるからです。ゲストOSのベンダーはそのお客様に対してこれらのパッチを当てることによるパフォーマンスへの負の影響について声高にのべており、不安定になってしまうことを理由に最初のパッチを取り下げたベンダーも見られます。

SpectreとMeltdownによるパフォーマンスの劣化の最終結果を完全に理解することになるにはまだ時間が足りませんが、私は皆様に対して、完全にそれを検証し終えること無くパッチの適応を急いではならないと警鐘を鳴らしたいと思います。パッチを当てる対象はハイパーバイザー、ゲストOS、そしてマイクロコードレイヤが含まれ、アップデートを充てる際には、まず、最低でも評価の手順のフェーズを終えて、それぞれのパッチの影響を理解して行うべきです。このフェーズ化されたアプローチはそれぞれのパッチ、そしてその組み合わせが安定性を備えるまでの時間という意味でも、より大きな環境へとそれを適応していく前に行うことは理にかなっています。

Prism Proがどのように役立つのか?

このブログ記事の本筋に立ち戻りましょう。我々はPrism Proを利用することで、今日の皆様の環境とパッチを当てたあとの状態の環境とのCPUの利用率の上昇差分について理解していく手順をシンプルにしていくことができると考えています。

もしも、どの時間をみて、(そして)どのような変化が起こりそうか、ということがわかっているのであれば、通常のパフォーマンスチャートでそのイベントの影響を見ることができます。以下の例にあるように、一番上のチャートは選択した仮想マシンの3時間の間隔でのCPUの利用率の様子を顕しています。矢印のマークの部分ではこの仮想マシンのCPUの利用率が驚くほど上昇していることがわかります。利用率が上昇したという事実については理解が難しいものではありません、しかし、チャートはこの変化が通常こうしたものであるのか、それともこの環境における変化がこの程度なのか、ということを顕しているわけではありません。

Fig372

AOS 5.5のリリースとともに、NutanixはX-FitテクノロジーをPrism Proへ追加しました。つまり、管理機構は今は仮想マシンやホストの通常どのように振る舞っているかを学習できるようになっています。振る舞いを学習したシステムが監視している特定の計測値が通常の振る舞いの領域幅をはみ出したと判断した場合、これは不具合として記録され、警告が発報されます。

次の例も上でお見せした同じ仮想マシンにおけるシナリオですが、今回は新しい、インテリジェンスを備えたチャートを利用しています。以下のチャートでは濃いブルーのラインが実際のCPUの利用率を顕しており、青い影の幅はこの仮想マシンの通常時のCPU利用を学習した上で生成されたベースラインを顕しています。チャートの一部にズームイン(赤い円の中へ)してみると、同様にCPUの消費率がスパイクしていることが表されています。しかしながら、この新しい情報の中では、この値が学習されたベースラインを上回って上昇しているということがわかります。不具合が明らかで、この仮想マシンにとって通常の状態でないということですから、アラートが発行されます。

Fig373

振る舞い学習のアルゴリズムはNutanixのX-Fitに組み込まれており、定期的に今回取り上げた仮想マシンを確認して、CPUの増加が継続していることを示しています。しばらくすれば、Prismは変更されたCPUの利用率がこの仮想マシンにとって通常の振る舞いであるということを学習し、ベースラインをそれに合わせて以下の例にあるように適切に調整し始めます。利用量が増えていますので、変更後のベースラインは最初はもっと大きな幅になります。この幅はPrismが仮想マシンの監視を継続指定国津入れて自動的に調整されていきます。

Fig374

これまでのところ、我々があげてきた例では単一の仮想マシンの振る舞いに注目してきました。単一の仮想マシンのチャートを見るということは非常に有用ですが、多くの組織ではSpectreとMeltdownの脆弱性に対処するために百から数千の仮想マシンにパッチを当てる必要があります。こうした修正を展開してその影響について監視していくという範囲の大きさを考えれば、注目すべき点は自然により高いレベルになっていくことでしょう。こうした場合のシナリオではホストレベルで環境を見ていくほうが時間を短縮することができる一方で、それぞれの変更の結果を追跡するということもまだ、できるレベルでしょう。

パッチの影響についてホストレベルで見ていくことができるということを示すために、環境においてCPUの利用上昇をシミュレーションする仮想マシンのグループを利用しました。以下の例ではホストレベルのCPUの利用チャートと学習されたベースライン、そして最後に利用率のスパイクが表示されています。このスパイクはホストレベルでの不具合アクティビティとして記録されており、その実態は我々がこれまで上で見てきた仮想マシンです。

Fig375

それぞれのこうした不具合のイベントはPrism内にアラートを作成します。もしもEmailによる通知が設定されていれば、emailアラートとして送信されます。この警告システム自体は非常に有用なものですが、Prismはそれに加えてその不具合の所在についてその不具合にどのような要素が関連しているかを付属させることで簡単に理解しやすくしてくれています。

Prismダッシュボードの影響を受けたクラスタのウィジットはクラスタの健全性についての高いレベルでの詳細を提示します。以下のスクリーンショットを見ていただければ分かる通り、直近24時間無いでの不具合の数を1つのデータポイントが顕しています。

Fig376

ウィジット内の不具合数をクリックすると、以下の例のようにその期間における不具合のそれぞれとどの計測値が不具合に該当したのかということも一つのリストにして見ることができます。それぞれの不具合をクリックすれば上で仮想マシンやホストの例で見てきたようなチャートへとアクセスすることができます。

Fig377

キャパシティ変更についての計画

組織はゲストOSにパッチを当てることで他のクラスタに対して影響を与える可能性のある決して小さくはないCPU利用率の上昇を理解し、その計画を建てなくてはなりません。Prism Proのキャパシティプランニングの機能によって、クラスタにこうした追加の要求を加えることで、シナリオをモデル化することができます。

この例では我々はテクストクラスタのシナリオを作成しました。以下のチャートは現在の環境においての見通しの詳細といかにリストされている既存のホストリソースを顕しています。

Fig378

浪費されているリソースを回収する

モデル化されたノードの追加が要求に答えるためには必要よりも大きなものであったり、そうでなくても置かれている状況下において理想的な解決策であるとはいえない場合、浪費されているリソースを回収することを考えることもできます。Prism Proは最適化もしくは回収できるリソースを特定する時にわかりやすいデータを提示します。次のスクリーンショットは全体、もしくはクラスタごとのレベルでリソースの最適化について示しているウィジットです。

この例ではoverprovisionedとinactiveに分類された仮想マシンに注目します。というのも、これらいずれのカテゴリーも組織が合理的に回収し易いリソースを含んでおり、簡単に要求の増加に応えることができます。

  • over-provisioned分類は先に述べた学習した仮想マシンの振る舞いの機能を利用しており、常日頃、割り当てられたリソースのうち本の限られた量しか利用していない仮想マシンです。
  • inactive分類は最低30日間電源が入っていない状態が続いた仮想マシンが特定されています。このカテゴリも学習した仮想マシンの振る舞いを利用しており、電源が入っていたとしてもCPUとディスクの活動が最低量のみを使い続けているというものも含まれています。

Fig379

それぞれの分類のいずれかをクリックすると、Prism上の探索ビューでそのカテゴリに分類された仮想マシンが一つのリストとして表示されます。以下の救いリーンショットはoverprovisionedの仮想マシンを表示しています。この表示から、どの仮想マシンがまさにoverprovisioned(割当過剰)になっているのか、それがどれぐらい多すぎるのかということを簡単に見ることができ、アプリケーションチームとの議論の末にこうしたリソースを回収する計画をたてることができます。リソースの割当の変更を適応する準備が整ったら、単純に仮想マシンを選択して、必要なレベルにリソースを調整するだけです。

Fig380

環境のインベントリを取得する

これまでに関しとキャパシティプラングについて見てきました、最後に取り上げなくてはならないのは環境のインベントリを取得する方法です。ご自身の環境内にどのようなものがあるのかということを理解し、どうしたコードをそれぞれが走らせているか理解することはアップデートのフェーズの準備、そして効果を確認していくためには重要です。

PrismのLife Cycle Manager(LCM)を利用して、クラスタで動作しているそれぞれのノードのBIOSのヴァージョンのレポートを得ることができます。この詳細情報はどのノードがアップデートを必要としているのかということと、どのノードがアップデートを終えているのかということを理解するためにも重要です。

Fig381

続くスクリーンショットでは、Prism Centralの探索機能を利用して、環境内のホストのリストをハイパーバイザーとそれぞれのヴァージョンを表示しています。Prismはクラウド時代のために作成されているため、マルチハイパーバイザーの管理をネイティブにサポートしていますし、それら全てを単一の画面から表示することができるようになっています。

Fig382

Prismのレポーティングはどうでしょう?

AOS 5.5のリリースと同時に、Prism Proはアドホックベース、もしくはスケジュールでの両方でレポートの生成を行える機能を搭載しました。Prism Proにはいくつかの標準レポートが既に含まれていますし、管理者が新しいレポートを簡単に作成することも可能です。既存のレポートをクローンして作ることもできますし、ビジュアルレポートデザイナーを利用してレポートのコンポーネントを利用可能なウィジットのリストの中から選択するということも可能です。

以下の1つ目のレポートはセキュリティパッチのウォッチリストです。このレポートはクラスタのCPUのキャパシティの見通しのチャートを利用して、それぞれの変更がどれだけ残されたキャパシティへ影響をあたえるのかということを表示しています。その次はラインチャートを利用して、それぞれのホストごとのCPUの特定の期間での消費状況を表示しており、レポートの対象機関内で増加したものについてはハイライトしています。このレポートは環境内のすべての仮想マシンの個々のCPU利用率も含まれており、仮想マシン単位での影響についても確認が可能です。


こちらがサンプルです security patch watch list report

更に環境内のすべてのノードのハイパーバイザーとそのノードで稼働しているバージョンをリストでご提供する2つ目のサンプルレポートも作成いたしました。我々はこうした詳細をPrismのインベントリのサンプルで既に目にしていますが、これをレポートにすることでemail経由で自動的にスケジュール通りにより大きなチームへとPDFフォーマットで共有することができます。複数のレポートを単一の大きなレポートに統合するということも必要があれば可能です。

こちらがサンプルです environment summary report

Prism ProがSpetreとMeltdownの脆弱性の影響を確認するのにどれだけ有用かということを議論できることを大変嬉しく思います。もしももっと議論をしたい、もしくはもっと詳しく知りたいということであればコメントを残していただくか、担当営業チームへとご連絡下さい。(※訳注 : NetworldのNutanixチームのTwitterアカウントへ話しかけていただいても構いません!)

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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

とても長い記事ですが、非常に面白いPrism Proの使い方ですし、何よりも今もっとも重要な脆弱性についての対策の記事ですので予定を変更してお届けいたしました。パッチを当てた範囲が想定内なのかどうか、ということもそうですし、どのぐらい影響があるのか・・・これはスナップショットやクローンを使って仮想マシン毎に見てみるというようなことも重要かもしれません。(ただし、アプリケーションによってCPUの投棄実行が行われるというケースもあるので、パッチを当てた後に実際にアプリケーションを動かしてみるということも必要でしょう。)

前回のヨーダの話に続き、Prism Proですが、本当に素晴らしいソフトウェアに成長してきました。是非ご検討いただけますと幸いです。

なぜなに Data Domain - 第十四回 - ファイルシステム・クリーニング

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こんにちは。


Data
Domainも今回で第十四回目となりました。

第十三回目ではクラウドDRソリューションについて見てきました。
今回はData Doimainのファイルシステム・クリーニング機能について
ご紹介します。

flair ファイルシステム・クリーニングについて見ていきましょう。


◆ クリーニング
----------------------------------
・バックアップソフト側で保存期間が切れてしまったデータは
 Data Domain側で期限切れのデータに対して削除のマークを付与します。

・削除が付与されたデータはすぐに削除されません。
 これらのデータはクリーニング処理によって削除されます。

・クリーニング処理により、保存期間が切れてしまったデータセグメントが
 削除されることでディスク領域が解放されます。


クリーニング処理による削除対象となる容量に応じてクリーニングの
処理時間は変わります。数時間かかる場合もあります。


クリーニング処理中、Data Domainはバックアップ(書き込み)
/リストア(読み取り)に使用することが可能です。


◆ クリーニング処理時間(目安)
---------------------------------------------------
処理時間の目安としては以下になります。

5_5

◆ CPUリソースの消費
---------------------------------------------------
クリーニング処理を行うには多くのCPUリソースを必要とします。
クリーニング処理中にバックアップ/リストアなど他の操作が実行される場合、
Data DomainはCPUリソースを共有します。

デフォルトではクリーニング処理中、CPUスロットルは50%で設定されています。
この設定はクリーニング処理にCPUリソースを50%を適用し、残りの50%は
他の処理に適用することになります。

CPUスロットルの割合は管理者が手動で変更することが可能です。

7_2

◆ クリーニング処理の考慮事項
---------------------------------------------------
・バックアップ(書き込み)/リストア(読み取り)の処理が実行されていない
 システムトラフィックが少ない時間にスケジュール設定をします。

・クリーニング処理はファイルシステムの停止やシステムの停止を行うと
 実行中のクリーニング処理は停止されます。

・毎日クリーニング処理を行うとディスクのフラグメントが発生し、
 重複排除の効率・性能が劣化してディスクへの負荷が高くなって
 しまう可能性があります。クリーニングは週1回でスケジュール設定を
 推奨します。

・レプリケーションの処理中にクリーニング処理が行われている場合、
 レプケーションに遅延が発生する可能性があります。


次回は別の機能、技術的な部分についてご紹介したいと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。


NutanixはMinjar社をファミリーに迎えます

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本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はNutanix to Welcome Minjar to the Familyをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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本日、我々はMinjar inc.を買収するという正式契約にサインし、エンタープライズを彼らの持つBotmetricとのマルチクラウドへの旅路と、Minjarのクラウド最適化インテリジェントのソリューションによって加速できるとアナウンスできることを大変喜ばしく思います。買収の完了は顧客との条件合意を成功に終わらせてからとなります。

疑うことも不要なほど、様々な会社がマルチクラウド戦略を採用するようになっており、そうした会社はご自身のマルチクラウド環境におけるコスト、複雑性、そしてリスクを管理する方法を模索しています。

ここでMinjar社のBotmetricが真価を発揮します。Botmetricはマルチクラウド環境における自動化された経済性上のガバナンスとコンプライアンス管理をご提供します。BotmetricsはROIの最適化とともに現代のITのの消費について可視化し、優れたセキュリティコンプライアンス、自動化された予算化やコスト配布周りの経済性上の統制プロセスを提供し、エンタープライズクラウドチームへ統制機能をご提供します。BotmetricはMinjarが培ったパブリックにおける消費活動についてのレポート「クラウドの状態についてのレポート」として公開されてもいるクラウドについての深い知見からのメリットもご提供します。

Fig383

我々はエンタープライズのITを変革、昇華させていくというお客様の旅路をエンタープライズクラウドOSを作ることに集中することで継続していきます。その目的はハイブリッドクライドをシンプルに作り上げ、運用していけるようにすること、というものです。この旅路はプライベートのデータセンター環境のインフラストラクチャの管理のあらゆる部分を1-クリックのエクスペリエンスにしてしまうということからはじまります。以前のCalm.ioの買収によって、Calm製品に統合され、最終的にはNutanix Calmがリリースされました。我々はそれ以降、アプリケーション・ファーストを心に、パブリッククラウドの領域までも拡張し、マルチクラウドの展開、オーケストレーションの機能をお客様へと提供し始めています。

マルチクラウド環境の採用が進んでいくというトレンドに答えて、エンタープライズのITリーダーはクラウドにおける消費とコンプライアンスの管理が重要であるということを実感しつつ有ります。これはマルチクラウド環境のコストの計算が難しいと言うだけではなく、そのコストがすぐにコントロールできなくなってしまうということでも有ります。Botmetricは組織にとってそのクラウドのコストを簡単に確認し、アクションを取れるようにすることで、我々のマルチクラウドのポートフォリオにとって完璧なアドオンを提供します。現在のAWSマーケットプレイスその認知度、さらには既にBotmetricを利用しているユーザーのブランドのリストはチームが顧客にフォーカスしているということを証明しています – このフォーカスは我々がネットプロモータースコアで90+のポイントを一貫して示していることと全く同じお客様へのフォーカスです。

我々はBotmetricに我々の「One OS. One-Click. Any Cloud」というビジョンのさらなる加速を期待しています。エンタープライズクラウドOSソフトウェアの一部として、インテリジェントなクラウドのコスト管理、経済性のガバナンスと、業界をリードするセキュリティ・コンプライアンス管理によって、現代のエンタープライズのクラウド内のワークロードの継続的な最適化をご提供します。

買収の完了と、BotmetricとそのNutanixエンタープライズクラウドOSソフトウェアとの新たな統合、サービスを公開し、お客様のクラウド採用を簡単に、より速く、シンプルに行えるようにできることを心待ちにしています。

Binny Gill
CTO, Cloud Services, Nutanix

Raghu Nandan
Senior Director, Product Management, Nutanix

Vijay Rayapati
Co-Founder and CEO of Minjar

Additional Information

Forward-Looking Statements

This blog contains express and implied forward-looking statements, including but not limited to statements relating to the trend for companies to leverage multi-cloud platforms, the closing of the Minjar acquisition, the impact of the Minjar acquisition to our business, our plans to introduce product features in future releases, including the integration of Botmetric into our offerings, our ability to successfully integrate Minjar and its employees and intellectual property, and our plans and expectations regarding other product features and technology that are under development or in process, and capabilities of such product features and technology. These forward-looking statements are not historical facts and instead are based on our current expectations, estimates, opinions, and beliefs. Consequently, you should not rely on these forward-looking statements. The accuracy of such forward-looking statements depends upon future events and involves risks, uncertainties, and other factors beyond our control that may cause these statements to be inaccurate and cause our actual results, performance or achievements to differ materially and adversely from those anticipated or implied by such statements, including, among others: failure to close, or unexpected difficulties or delays in closing, the Minjar acquisition; failure to develop, or unexpected difficulties or delays in developing, new product features or technology on a timely or cost-effective basis; delays in or lack of customer or market acceptance of our new product features or technology; our ability to successfully integrate Minjar’s employees and intellectual property; the possibility that we may not receive anticipated results from the Minjar acquisition; the introduction, or acceleration of adoption of, competing solutions, including public cloud infrastructure; and other risks detailed in our Quarterly Report on Form 10-Q for the quarter ended October 31, 2017, filed with the SEC on December 13, 2017. Our SEC filings are available on the Investor Relations section of the company’s website at ir.nutanix.com and on the SEC’s website at www.sec.gov. These forward-looking statements speak only as of the date of this blog and, except as required by law, we assume no obligation to update forward-looking statements to reflect actual results or subsequent events or circumstances.

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

3月1日付けで公開されたNutanixのIR情報は(大方の方は予想していたとおりの)絶好調でしたが、それ以上に目を引いたのはこのMinjarの買収ではないでしょうか。あくまで公式ブログのアナウンスの翻訳ですが、気になる方のお役に立てれば幸いです。Calmに搭載される予定だったCloudのShowback機能はもちろん、セキュリティ・コンプライアンスなどについての機能も保持している企業のようですね。もはや買収する会社はストレージ機能の会社ではなく完璧にクラウド関連の会社、エンタープライズクラウドへの道を着実に進んでいます。

次世代のクラウド上で収益を上げる

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本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はCapitalising on the Next-Generation Cloudをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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ハイパーコンバージェンスを通じて新たな売上の流れを作る方法

チャネル(販売網)で成功するためには柔軟性と技術的な先進性とともに進化を厭わないことが重要です。単に一年間だけを振り返ったとしても、機転の効くチャネルパートナー(販売パートナー)はハイパーバイザーより上でのサービス経験を重ねることで新たなる売上の軸を構築してきています。機を捉えて構成やセットアップのとレージングを実施することも有りますが、主としてお客様がOracleやSAPの環境としてハイパーコンバージェンスを利用するためのアドバイスを提供しています。その他のチャネルの努力としてはバックアップ、ビジネス継続、仮想化デスクトップインフラストラクチャ、ユニファイドコミュニケーション、それに続く長い付加価値サービスのリストでハイパーコンバージェンスがいかに効率が良いのかということを伝えてくれています。

テクノロジーが進歩するにつれ、その機会も進歩します。そしてチャネルパートナーにとっての最新の機会はハイブリッドクラウドへの移行となっています。最近のIDCのレポートに謳われているとおり、ヨーロッパのIT組織の4社に1社が既に複数のパブリッククラウドとオンプレミス環境にまたがった階層化アプリケーションを運用しています。この状況はほんの始まりにしか過ぎません。よくあるシナリオとしてフロントエンドのアプリケーションはパブリッククラウドにホストされていますが、そのアプリケーションはオンプレミスにあるバックエンドシステムと接続されているのです。これが全てのシナリオではありませんが、クラウドへバーストするアプローチとしてハイブリッドクラウドは急速に人気を高めています。プライベートクラウドやデータセンタで動作しているアプリケーションが要件の上昇でコンピューティングキャパシティを使い切るような際にはパブリッククラウドへバーストできるというアプローチを提供するのですから、この人気の上昇はよく理解できます。

うまくやっているチャネルパートナーは何がCIOを夜遅くまで悩ませ、何がCIOのウィッシュリストにあるのかということを常に考えています。そうしたリスト上に乗っているものの一つは疑うこと無く、パブリッククラウドにホストされているアプリケーションのコストを性能と可用性を向上させつつも削減する革新的な方法です。更にはクラウドロックインの危機から自身を守るために、ソフトウェアレイヤーでの解決も望んでいるのです。

そこでエンタープライズクラウドを検討するタイミングが来るのです。ー これはすなわち、オンプレミス、クラウド内、そしてハイパーバイザー間を自由に、迅速に移行できるということです。

移行の自由

会社組織はクラウドホスティングのためのコストを低減し、アプリケーションにさらなる柔軟性を求めています。チャネルパートナーにとっての機会は広大です。この機会を実感するための最初のステップはアプリケーションがどれだけやり取りをしているか、統合されているかを理解することから始まります。そしてその結合を取り外して移行の自由を実現するのです。

しかしながら、チャネルパートナーにとっての基本はプライベートクラウドと同様のエクスペリエンスを移行先のパブリッククラウドから得られない限りはお客様をマルチもしくはハイブリッドクラウド環境へと移行させてはならないということを常に意識しておくことです。これは2,3年前には不可能でしたが、現在ではパブリッククラウドのパフォーマンスと等しいプライベートクラウドのエクスペリエンスを実現することが本当に可能になっています。

ハイパーコンバージェンスの旅路は驚くほどのものでした。最初はストレージを「インビジブル(不可視)」で、ソフトウェア定義の柔軟なものにするということから始まっていますが、すぐにそれは開発者がセルフサービスポータルから仮想マシンを起動し、アプリケーションワークロードのためのリソースを展開する能力を提供するようになりました。若干2年前まではこれは考えることさえ不可能でした。しかし、あらゆるハイパーバイザー、複数のそれを支えるプラットフォームそして、あらゆるパブリッククラウドに開かれたエンタープライズクラウドソフトウェアのお陰で今日、会社組織はオンプレミスのデータセンタのプライバシーの中で、真のパブリッククラウドのエクスペリエンスを利用できるようになったのです。

こうした全ての進歩はそのインテグレーションをうまく動かすことのできる情報をしっかり持ったチャネルパートナーの必要性を生み出します。ハイパーバイザーの知識だけではありません。スイッチ上のLUNやVLANについて考慮するような日々はソフトウェアがそれを自動的にやってくれるようになった今では終わってしまったのです。今日必要とされるのはお客様に対してアプリケーションがお互いにシームレスに結合しながら自在に移行でき、更にしっかりとしたパフォーマンスを提供できるプライベートとマルチクラウド環境を構築する方法を完璧に理解していることです。

考え方のシフトが機会と売上をもたらす

ハイパーコンバージドクラウドがITの景観を変えてしまうに連れて、会社組織がクラウドを自由自在に使えるように開放してきました。ですが、こうした組織は次世代のエンタープライズクラウドの先進性を存分に活用できるための助けを必要としています。

一緒に活動するハイブリッドクラウドベンダーを正しく選ぶことは非常に重要です。というのも、テクノロジーを身につけるためにも、プロフェッショナルサービスを行うためにも優れたトレーニングや教育を保証できなくてはならないからです。この市場に新たに参入するチャネルパートナー様はグローバルシステムインテグレーターとの協業を念頭に入れて下さい。彼らはハイブリッドクラウドベンダーとの橋渡しをしてくれるだけでなく、より良い結果につながるだけでなく、おそらく多くの利益ももたらしてくれるはずです。

さぁ、今こそがスキルのあるパートナーとしてお客様の必要とする能力を構築、展開すべき時です。ビジネスに重要なアプリケーションをセルフサービスモデルで展開し、オンプレミスからパブリッククラウドへと自由に移行させ、再び戻してくる事ができ、それはあらゆるプラットフォーム、あらゆるハイパーバイザーで実現できます。このゲームのルールを変えるモデルを収益化できれば、そこから得られる報酬も約束されています。

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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

今回はちょっと嗜好を変えて、パートナー様向けの記事です。HCIを販売するとプロフェッショナルサービスを販売する機会が減る・・・という話を耳にします。たしかにそのとおりです。これまではLUNやVLANというような専門家が必要だったデータセンタインフラが、非常にシンプルなサーバープラットフォームだけで出来上がってしまいますから、これはある意味で正しいと思います。

一方で、HCIを販売しなければどうなるでしょうか? 既にパブリッククラウドが世に存在していますので、「クラウドのコストの壁」や「ロックインされたくないという意識」は存在するかもしれませんが、ほとんどすべてのワークロードがパブリッククラウドでも動作する昨今ではパブリッククラウドを利用するという選択肢が出てきて、こちらでもプロフェッショナルサービスを販売する機会がなくなってしまいます。

つまり、現在はハイパーバイザーより下のプロフェッショナルサービスは何ら価値を産まない、そういう時代になっているのです。こうなってくるとプロフェッショナルサービスはサービス/アプリケーションに特化したものになるしかないのです。

ネットワールドはNutanixディストリビューターであるだけでなく、上で述べられているグローバルシステムインテグレーターと同様にNutanixの認定コンサルティングパートナーで、様々なプロフェッショナルサービスをご提供することが可能です。システムインテグレーターとは違い、エンドユーザー様への販売を直接しませんので、パートナー様と競合することは一切ありません。

是非国内のエンドユーザー様へハイブリッドクラウド環境を提供するお手伝いをご一緒させて下さい。

NutanixはNetsil社をファミリーに迎えます

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本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はNutanix to Welcome Netsil to the Familyをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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本日NutanixはNetsil社を買収する正式契約にサインしたことを発表致します。Netsil社はアプリケーションの探索と運用管理の会社で近年の分散クラウド環境において最先端のobservability製品を提供しています。Netsilと共に我々はお客様へワンクリックのシンプルなアプリケーションの視認性、セキュリティ、そして知見を継続してご提供しています。買収の完了は顧客との条件合意を成功に終わらせてからとなります。

直近の2~3年でNutanixのエンタープライズクラウドOSはエンタープライズがプライベートもしくはハイブリッドクラウドを構築する際の最善の方法となってきました。我々はこのためにデータセンターのより多くのスタックをソフトウェアでカバーしてきました。コンピューティング、ネットワーキング、ストレージ(Acropolis)、仮想化(AHV)そして運用管理(Prism)です。この一方でオープンなプラットフォームというアプローチは維持しており、ユーザーエクスペリエンスへのこだわりも健在です。

Fig386

マルチクラウドプラットフォームの採用が進むにつれ、運用管理に一貫性を持ったアプローチができなくなることが大きな問題になり、不必要な複雑さの温床となりつつあります。アプリケーションのオーナー ー従来型のIT管理者と開発者の両方ーはクラウドからより多くの知見を得たいと考えていますし、その統制も行いたいと考えていますが、こうした環境の通常の取り回しを覚えることだけで疲弊してしまっています。こうした結果、既存の環境の視認性とアプリケーションの探索能力が非常に重要になってきます。我々のお客様とパートナー様が我々にワンクリックのシンプルさをマルチクラウド環境を含むインフラストラクチャとアプリケーションの分析、トラブルシューティング、修復、そして最適化へと拡げてほしいと言われることが多くなってきています。

これと同時に、アプリケーションの常識も変化しています。コンテナとマイクロサービスは新しいアプリケーション作成のパラダイムの代表格で、多くの先進性を提供しています。例えば小さな自身をコンテナ化させたコンポーネントによるリリースサイクルの独立化や、問題の明確な切り分け、そしてAPIファーストのデザインなどです。しかしながら、結果としてアプリケーションの地勢図とそのやり取りはあっという間に変化していきます。アプリケーションレベルの視認性と統制は重要な問題となってきます ー サービス間のやり取りを可視化する、セキュアにする、パフォーマンスのボトルネックを見つける、トラブルシューティングの問題などがあげられます。従来型のコード中心の監視ツールではもはや充分とは言えなくなっています。

近年のアプリケーションの監視に関連するもう一つの問題は膨大な量のデータです。数百または数千ものマイクロサービスからアプリケーションが構成されているため、こうした量のデータにリアルタイムで意味を見出すためにはシステムは分散され、拡張性がなければなりません。

Netsilは従来型の仮想化アプリケーションはもちろん、近年のコンテナ化されたものの両方について、この問題を解決するためのプロプライエタリな技術を開発してきました。数年に渡る研究の成果の上に、Netsilの製品はパフォーマンスと拡張を実現しながら、アプリケーションに完全に透過的であることを維持したまま導入できる優れたアルゴリズムを搭載しています。APIコール、データベースコール、そして他のアプリケーションコンポーネント間の通信を利用する非侵入型のネットワークサービスとして展開されます。この集めた知識を利用して、製品は文脈マップとキーパフォーマンス指標を提供します。コードにエージェントを埋め込んだり、コードへの変更の必要はありません。透過的なアプローチ自身も革新的ですが、Netsilはハイパフォーマンスアプリケーションのレイヤトラフィック分析のためのカスタムアルゴリズムも開発しており、他の技術ではなし得ることができない程の高速化も実現しています。

買収が完了すれば、Netsilの技術はNutanixのエンタープライズクラウドOSに取り込まれ、お客様のインフラからアプリケーション、そしてハイブリッドクラウドに至るまでの全てのレイヤの視認性と統制の改善に利用されます。これによってアプリケーションの稼働と信頼性そしてパフォーマンス問題のトラブルシュートと解決のための監視が実現され、マルウェアや不正アクセス者からアプリケーションをセキュアにすることにも役立てることができます。

もうすぐNetsil社をNutanixファミリーに迎えられ、こうした新しい機能を近い将来お届けできることにワクワクしています。更に詳しくは www.nutanix.com/netsil そして、続報をお待ち下さい!

Forward-Looking Statements

This blog contains express and implied forward-looking statements, including but not limited to statements relating to the closing of the Netsil acquisition, the impact of the Netsil acquisition to our business, our plans to introduce product features in future releases, including the integration of Netsil’s products into our offerings, and our ability to successfully integrate Netsil and its employees and intellectual property. These forward-looking statements are not historical facts and instead are based on our current expectations, estimates, opinions, and beliefs. Consequently, you should not rely on these forward-looking statements. The accuracy of such forward-looking statements depends upon future events and involves risks, uncertainties, and other factors beyond our control that may cause these statements to be inaccurate and cause our actual results, performance or achievements to differ materially and adversely from those anticipated or implied by such statements, including, among others: failure to close, or unexpected difficulties or delays in closing, the Netsil acquisition; failure to develop, or unexpected difficulties or delays in developing, new product features or technology on a timely or cost-effective basis; delays in or lack of customer or market acceptance of our new product features or technology; our ability to successfully integrate Netsil’s employees and intellectual property; the possibility that we may not receive anticipated results from the Netsil acquisition; the introduction, or acceleration of adoption of, competing solutions, including public cloud infrastructure; and other risks detailed in our Quarterly Report on Form 10-Q for the quarter ended October 31, 2017, filed with the SEC on December 13, 2017. Our SEC filings are available on the Investor Relations section of the company’s website at ir.nutanix.com and on the SEC’s website at www.sec.gov. These forward-looking statements speak only as of the date of this blog and, except as required by law, we assume no obligation to update forward-looking statements to reflect actual results or subsequent events or circumstances.

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Ntc2018

さて、もう一つの買収が発表されました。前回はコスト管理・セキュリティ管理系のプラットフォームでしたが、今回はコンテナ向けの依存性管理、パフォーマンス監視系の管理のプラットフォームのようです。画面を見る限り、マイクロサービス(コンテナも含む)を可視化し、更にそのコンポーネントのパフォーマンスを監視するという操作も非常に明快にできるようになっているようです。

ある意味でコンテナ向けのPrismがもうあったので、買収しちゃいましたという雰囲気も・・・。

相性が良さそうなのはもちろんですが、こうした機能をNutanixが手に入れることでより(エンタープライズ)クラウドカンパニーとして成熟していくのを実感します。

Nutanixの1ノードクラスタの登場でROBO/エッジのIT景観を一変させる

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本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はUnlocking the ROBO/Edge IT Landscape with the Launch of Nutanix 1-node Clusterをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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Fig364

1ノードのNutanixエンタープライズクラウド製品が登場しましたが、これは一つのことを心に秘めています: 皆様 ー つまり我々のお客様です。皆様は我々にNutanixの製品は特別に小さな、リモートの環境へ向けて設計されているものだと教えてくれ、リモートサイトへ仮想化されたアプリケーションを劇的にシンプルに提供する能力があるということを教えて下さいました。皆様の統合されたクラウドへの戦略の旅路はエッジサイトにおいて分散クラウドへと成長し続けるマルチクラウドをまたいで共通して利用できるITツール無くしては一貫性を欠くものとなるでしょう。こうした会話はNutanixが1ノードバックアップターゲットを提供しはじめる際にもあり、そして今回シングルノードクラスタのオプションをリリースすることにもつながりました(さらに、2ノードのクラスタも近い将来にリリースします)。

こうした新しい製品によって、Nutanixはシングルノードのクラスタとして展開することができ、その上では全てのリモートオフィスのアプリケーションや店舗ののローカルアプリケーション、例えばSQL ServerやExchange、カスタムアプリケーション、VMware HorizonやCitrixのXenDesktopとXenAppを利用する仮想化デスクトップ、DHCP、DNS、ファイルとプリント、WAN最適化、そしてセキュリティにフォーカスした仮想アプライアンスなどを動作させることができるようになりました。

従来、メインのデータセンターはほとんどのビジネスIT組織にとって重力場の中心で有り続けていました。しかし、我々はもはや世界の中心でだけ暮らしているわけではありません。石油掘削機、キオスク、クルーズ船、前線配備された軍事拠点、そして空港のセキュリティデバイスなどのよりフィールドにベースのあるITインフラストラクチャでデータの収集場所で処理能力が必要であるというの新たなデマンドが成長しています。多くの場合、こうしたニーズはレイテンシや接続性の課題からパブリッククラウドでは満たすことはできません。講師麻糸は従来型の3階層アーキテクチャにとっては導入コスト、運用コスト、電力、そしてスペースの制約の面から小さすぎます。そして、そうしたこと以上に、そこにはこうしたリモートサイトを管理、維持するに充分なスキルのあるITスタッフが潤沢にはいないのです。

新しいNutanixの製品はこうした課題をより統合された、ソフトウェア定義のアプローチによってこうしたリモートで分散したエッジサイトのITのニーズを満たすことによって解決するものです。NutanixのエンタープライズクラウドOSはマルチクラウドを完全なコンピューティング、ストレージ、そしてネットワーク階層に渡って統合する単一のソフトウェアのオペレーティングシステムを提供することになります。NutanixのOSはオンプレミスのデータセンタ、リモートのオフィス/拠点、そして災害復旧(DR)サイトに加え、今後のエッジコンピューティングサイトにまで分散させることができ、ビジネス面からは共通のITツールで活用することができます。ビジネスはNutanix OSをコアデータセンタから全てのエッジサイトに渡るまで活用数r事ができ、コンピューティング、ストレージ、仮想化、ネットワーク、そしてデータ保護というITのニーズを満たすことができます。

Nutanixの1ノード製品はリモートサイトにおいてビジネスがNutanixのエンタープライズクラウドOSを利用しやすい形で活用することを実現させます。1ノードオプションは新たなNX-1175Sプラットフォームを通して提供されることになります。もっと詳しい情報についてはNutanixのウェブサイト上のhardware platformsページのハードウェア構成を参照して下さい。Nutanixのテーマである柔軟な消費モデルはそのまま維持され、こうした構成は様々なOEMパートナーやソフトウェアのみの展開においても利用可能になるでしょう。シングルノードクラスタはNutanixの目標であるデータの信頼性についてもご提供します。このソリューションでは同一ノード内のドライブ間でRF2を提供し、ストレージの効率性の機能である圧縮、クロスハイパーバイザー災害復旧、グローバルの重複排除を提供します。これは流通やエネルギー/石油とガスなどの可用性を保証しなくてはならないような多くの業種にとって大きな意味を持ちます。

ソリューションはNutanixネイティブのハイパーバイザーで、追加コストのないAHVが事前パッケージされて出荷されます。AHVはセキュリティ要塞化とエンタープライズの仮想化管理機能を統合し、よりパワフルなだけでなく、信頼のおける仮想化スタックを別のソフトウェアを必要とせずに提供することができます。加えて、Nutanix Prismはインフラストラクチャの管理を一元化し、ワンクリックのシンプルさと日々の運用とその知見をインテリジェントにキャパシティプランニングとフォーキャストへと転換します。これによって、何百にも及ぶリモートサイトをほんの数クリックでアップグレードするということをスケジュールすることも可能です。Prismはネットワークの可視化も提供しており、基本的なネットワークの問題のトラブルシュートを同じダッシュボードから即座に行えるようにしてあります。

Nutanixのエンタープライズクラウドは長きに渡ってビジネスクリティカルワークロードのためのものでした。インフラストラクチャのサイロを取り除き、コストと複雑さを抑制してきたのです。Nutanixは生産性や更なるパフォーマンスとROIのためにその障壁を打ち崩し続けています。この新しい製品によって、Nutanixは新世代のクラウドそしてROBO環境へとそのソフトウェアスタックの力を提供することができるようになったのです。

追加のリソース

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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

1ノードクラスタ、一見すると可用性の課題があるように感じますが、あくまでエッジ環境ということを考えると必要とされるだけの可用性を保持しています。何より重要な事はクラウドにデータを上げる前にセンサーなどから上がってくる途方もない量の非構造化データを構造化された分析のし易いデータに変換していく、加えて、センサー以外にもエッジで必要となるリソースを提供するという観点も必要です。確かに従来型の3階層アーキテクチャでは大きすぎますし、エッジに必要な俊敏性もありません。

この1175S大きな可能性を秘めたソリューションだと思いますので、是非今後もご注目を!

アラートがでない、それは大きな問題だ : Prism Centralとバックアップの期待値の話

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のSr Technical Marketing EngineerのDwayne Lessner氏です。原文を参照したい方はNo Alerts, Big Problems: A Story of Expectations with Prism Central and Backupsをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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Fig365

過去に何度も私はバックアップソフトウェアの様々な部分でちょっと遊んでみたことが有ります。バックアップソフトウェアでの仕事はかっこいい仕事だとは思いませんが、VPの予算のスプレッドシートを復元してあげるようなときにはちょっと鼻が高かったりするもんです。ですが、もしもバックアップがうまく動かないということが手遅れになる前にわかるような方法があるもんでしょうか?もしも数百TBものバックアップを毎日行っているとしたら、バックアップの問題が他のシステムへ大惨事を引き起こす前にすべてを終えておかねばならず、時間の制約もしっかりとしたものになっているはずです。翌朝出社して、バックアップが失敗しているのを見つけるのは本当にがっかりすることですし、それが2,3日続くと更に酷いになります。ここでの問題の一部はいくつかのジョブが止まってしまう、もしくは非常に遅くなってしまい、失敗していない状態で居続けることです。バックアップジョブが失敗していないのですから、当然バックアップソフトウェアはアラートを出すことはありません。

AOS 5.5のリリースとともに、我々はPrism Central(PC)の5.5もリリースしました。PC 5.5には機械学習の機能を内包しており、継続的なリソースの利用率の分析と、リソースの消費の監視、おかしな振る舞いの発見、そして、リソースの計画を行うなどのツールを提供しています。パフォーマンスやリソースの利用率が学習した仮想マシンの振る舞い予測される幅からはみ出た場合にこの追加された不具合検知は記録を行います。不具合検知モジュールは5分毎に利用率を計測し、その値を予測される値と比較を行います。もしも計測値が幅を外れていた場合、その値は不具合であるとフラグ付されます。それぞれの振る舞いはPCのイベント内に記録されていきます。

この新しい機械学習の振る舞いは幅を上回った場合と、下回った場合の両方を見つけ出すことができます。CommvaultやNetBackupのようなバックアップソフトウェアを利用している場合、バックアッププロクシを利用しますが、バックアップジョブが期待通りに動作しているかどうかを見極めることもできます。もしもバックアップジョブが停止しているようなときにはリソースは低くなるはずなので、これをアラートすることができます。同様にフルバックアップを週1回行っているとすれば、PCはこれを傾向の考慮に入れてくれるので、インクリメンタルバックアップしか行っていないときとの差分を考慮してアラートを発行しません。更にいいことにはバックアップジョブが突然いつも以上に時間がかかっているということなども知ることができます。おそらく何らかの追加ストレージもバックアップ対象にされているということを考えるべきでしょう。

平日と週末の違いを考慮するため、PCは3つ別々のの期間のデータポイントを作成します。つまり、別々のデータポイントを作るのに3週間必要ということになりますが、こうすることで、27もの異なる計測値を仮想マシン、ホスト、そしてクラスタに対して利用することができるようになります。過去3週間の計測値データを記録し、分析することで、標準の振る舞いの幅を作成し、更に今後7日間分の予測が計算されます。以下の図の小さな青の幅は非常に一貫したワークロードを示しています。この画像のCommvaultサーバではCPUに負荷をかけるスクリプトが動いており、このような結果が出ています。より大きな変動のあるワークロードでは、この幅も大きな変動を示します。最小限の無効化が静的に設定されているため、多くの誤認識が無いようになっていますが、もしもデータ上の変動がそれ以上であった場合、その無効化は実際にはデータ上の変数となります。つまるところ、PCは皆様の環境に適応するアルゴリズムを提供しているのです。

Fig366

上のカスタムポリシーはPC上から作成可能です。不具合検知を利用することで、ワークロードのアイドル状態を検知できない静的な閾値を設定する必要はなくなるのです。

Nutanix上でメディアサーバを動作させているのであれば、そのワークセットサイズも見ることができます。もしもワーキングセットサイズが一定時間内で劇的に変化しているようなら、何が起こっているのか、よく見てみるのがよいでしょう。

Fig367

データセンターは静的なものではなく、PCは環境で何が起こっているのかを考慮しながら、無秩序なデータとアプリケーションとの戦いの助けとなるツールです。つまり、実際のユーザーが問題に気がつく前に、問題を知って対処することができるようになるのです。

もしもPCの面白いユースケースがあれば、是非教えて下さい。


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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

Specter, Meltdownの脆弱性の記事に引き続き、機械学習シリーズ・・・ということになるのでしょうか。バックアップサーバなどの汎用的なユースケースにおいても機械学習は非常に有効ですね。特に記事の頭にあるように、バックアップソフトウェア自身は頑張っている(つもりな)のですが、実質死んでしまっているような場合、アラートをあげてくることはないので、気がついたときには後の祭りです。

同様の定期バッチ処理を行うようなソフトウェアでも同じことが言えるはずですし、VDIであれば多くの仮想マシンの中で変な動きをしている、そうした仮想マシンを見つけ出すことでプロアクティブにサポートを提供することができます。

本家のフォーラムに書き込むのは敷居が高いという方、是非@networld_NTNXあてにメンションで教えて下さい!


NFS v4で実現されるAcropolis ファイルサービス

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のSr Technical Marketing EngineerのDwayne Lessner氏です。原文を参照したい方はNFS v4 to Enable Acropolis File Servicesをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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ネットワールドのNutanix関連情報はぜひ以下のポータルから取得ください(初回はID、パスワードの取得が必要です)。

Fig368

Acropolis ファイルサービス(AFS)はソフトウェアで定義された、スケールアウトファイルストレージソリューションで、ホームディレクトリ、ユーザープロファイル、組織内のファイル共有、アプリケーションのログ、バックアップ、そしてアーカイブなどの非構造化データのリポジトリを提供します。柔軟にワークロードの要件に対応するため、AFSはNutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームのコアコンポーネントと完全に統合されています。ワシントンD.Cとフランスのニースの.Next ユーザーカンファレンスの両方において、AFSが現在のSMBのサポートに加えて、NFSを新た今後のヴァージョンで、サポートするという機能がハイライトされました。

NFSは私にとって80年台の赤ん坊時代と同じぐらい長い昔から、空気を呼吸するような存在でした。オープンスタンダートであり、NFSは何年にも渡って進化し、今では複数のヴァージョンが利用できるようになっています。殆どの場合、利用されるバージョンはサーバにアクセスしようとするクライアントによって決められます。Nutanixはこれを念頭に、現在のSMBをサポートしながら、最初はヴァージョン4でNFSの領域に踏み出すことにしました。NFS v4は安定しており、2000年台から何度も繰り返し利用されてきました。殆どの最近の様々なプラットフォーム、例えばLinux(CentOS、Ubuntu)、Solaris、AIXではNFS v4を標準のプロトコルとして利用しており、加えてセキュリティに目を向けるとこれはすばらしく簡単な選択肢です。

セキュリティ

NFS v4はプロトコルを運用するために開放しなければならないポート数を制限することでセキュリティを向上させています。NFS v4で開放しなければならないポートは2049のみで、これに対してNFS v3はマウント、ファイルロック、ネットワークステータスモニタをプロトコルの外で運用しなければならないため、追加のポートが必要となります。ファイヤウォールのルールも1つだけになり、更に重要な事には上で述べてきたようなプロトコルを減らすことで、被攻撃面を減らすことができるのです。

NFS v4ではローカルのパスワードファイルをもはや必要とせず、すぐに無秩序化してしまうUID/GIDも必要としません。クライアントとサーバがユーザーとグループのアサインにはKerberosとActive Directory(AD)がサポートされています。NFS v4は'user@domain'と'group@domain'という文字列を利用します。ここでのdomainはDNSに登録された、ドメインもしくはサブドメインを顕します。大抵の場合、これについてはクライアントのidmapd.confで構成されます。

もしもADのサポートを利用したいという場合にはKerberosの認証のレベルには3つのオプションが有ります。以下の全てのオプションで、Kerberos ヴァージョン5を利用しています :

  • krb5, DES (Data Encryption Standard - 標準データ暗号化) 対称鍵暗号化とMD5のいち方向ハッシュがAFSでの認証に利用あsれます
  • krb5i (Integrity - 統合), krb5に加え、すべてのリクエスト/応答にMD5ベースのMACが利用されます
  • krb5p (privacy - プライバシー), krb5 と krbiに加え、krb5にはDES暗号化が行われ、クライアントとサーバ間の通信が暗号化され、プライバシーが保証されます

krbp以外の場合、理論的には誰かがデータを再生成し、中間から攻撃を仕掛けるということは可能です。理論的にはと付け加えたのはNFSデータを別のネットワークに分離保持することができ、こうした盗聴が発生する危険性を減らすことができるからです。

管理

もし、ADがRFC-2307のサポートを有効にしている場合、AFSの管理をより簡単に実行することができるようになります。RFC-2307によって、Linux統合においてもユーザーとグループの情報をAD内に保持することができるようになります。ADからUID/GIDを変換することができるのです。RFC-2307のサポートは以下を実現します :

  • AD内のIDの管理の一元管理
  • 権限の構成を迅速化
  • 面倒なIDマッピングのためのローカルのデータベースを不要に
  • ADから個別のログインシェル、ユーザーのホームディレクトリパスを実現可能に

Fig369

NFS v4プロトコル内に含まれているリースベースのロック機構によって、ロックの管理もとても簡単になります。ヴァージョン4以前では、アプリケーションがロックを行わなければなりませんでした。これはサーバー上にロックが残ってしまうということを引き起こし、ロックのクリーンナップという追加の管理オーバーヘッドを生み出していました。クライアントとAFSが同一のリースを設定していれば、同期を取って運用することができます。

NFS v4はサーバ、つまり今回はAFSによって擬似的ファイルシステムを構成します。この擬似的なファイルシステムによって、クライアントが見ることのできるネームスペースの一部を制限するためにも利用できます。この機能は管理そしてセキュリティのためのものです。

Fig370

もしも以下をエクスポート下なら:

/SAP/marketing
/SAP/sales
/Backup/archive

クライアントは共通のルートディレクトリからは/marketingと/salesとarchiveしか見ることができません。擬似的なファイルシステムは上で青く表示されている部分を切り離し、隠すということを実現しているのです。

NFS v3 から NFS v4 へ

NFS v3からの移行を簡単にするため、ADまたはLDAPのサポートは必須ではありません。AUTH_SYSもしくはAUTH_NONEの認証をAFS上で利用することができます。AUTH_NONEでは認証情報を聞かれることはありません。単にネットワークがつながるかどうかとACLを利用して他の場所からマウントされているエクスポートを保護します。

AUTH_SYSはクライアントで認証を行い、NFSヴァージョン3からの変更が見えることはありません。AUTH_SYSはクライアントのUID/GIDをファイルを作成して行い、その後もそれを利用します。これは時間が限られており、アプリケーションのプロセスを変更する必要のない時の迅速な以降に利用されます。

UDPを利用し続けている古いクライアントをチェックする必要があるかもしれません。NFS v4ではTCPのみが許可されています。UDPでの接続コントロールが無いため、クライアントはすぐにタイムアウトしてしまうため、NFS v4クライアントで接続し直す必要が出るかもしれません。

NFS v4はファイルとディレクトリにUTF-8を利用します。UTF-8は7ビットのASCIIエンコードと後方互換性があり、7ビットASCIIでの全ての名前は引き続き利用できます。8ビット文字を含む名前を以前利用していた場合にはNFS v4はUTF-8を利用しているため、エラーになる誤翻訳を起こすかもしれません。これについては国際言語を利用しているような場合に発生します。例えばé, Ã, ïというような文字が対象です。

AFSでNFS v4を最初から導入

クライアントの可用性とセキュリティがもっとも重要な事項では有りますが、AFSにとってはその機能関連のサポートも非常に重要です。AFSはワンクリック最適化と単一ネームスペース下のファイルを複数のコントローラーに分散する能力を備えています。単一ネームスペースのために、AFSはNFS v4の機能であるFS_LOCATIONSを利用できる機能を備えています。クライアントがあるFSVMにアクセスし、そのコントローラーがそのエクスポートを保持していなかった場合、NFS3ERR_MOVEDが発行されるため、クライアントはFS_LOCATIONSを利用して適切な場所を探し出します。データセットと接続数が膨らむにつれ、ファイルサーバーのコントローラーはスケールアップ、もしくはスケールアウトしながらも、物理的なデータ移行をせずに済ませて、日々の運用をシンプルにし続けるのです。

新しいワークロードや継続的な統合のパイプラインがAFS上に展開されたとしても、必要に応じて単一のマウントポイントに対してファイルサーバコントローラーを追加することでその負荷に対応することができます。精密なメタデータの取り回しにおいてもAFSはNFS v4の幅広い助けを借りることで、一貫したエクスペリエンスの提供を継続できるのです。

NFS v4はセキュリティのゴールデンスタンダートと運用の一元化を提供します。NFS v4はAFSに今後お客様が知り、そして大好きになるワンクリックの素晴らしさを提供しているのです。



Forward-Looking Statements Disclaimer
This blog includes forward-looking statements, including but not limited to statements concerning our plans and expectations relating to product features and technology that are under development or in process and capabilities of such product features and technology. These forward-looking statements are not historical facts, and instead are based on our current expectations, estimates, opinions and beliefs. The accuracy of such forward-looking statements depends upon future events, and involves risks, uncertainties and other factors beyond our control that may cause these statements to be inaccurate and cause our actual results, performance or achievements to differ materially and adversely from those anticipated or implied by such statements, including, among others: failure to develop, or unexpected difficulties or delays in developing, new product features or technology on a timely or cost-effective basis; delays in or lack of customer or market acceptance of our new product features or technology; the failure of our software to interoperate on different hardware platforms; failure to form, or delays in the formation of, new strategic partnerships and the possibility that we may not receive anticipated results from forming such strategic partnerships; the introduction, or acceleration of adoption of, competing solutions, including public cloud infrastructure; a shift in industry or competitive dynamics or customer demand; and other risks detailed in our Form 10-Q for the fiscal quarter ended October 31, 2017, filed with the Securities and Exchange Commission. These forward-looking statements speak only as of the date of this presentation and, except as required by law, we assume no obligation to update forward-looking statements to reflect actual results or subsequent events or circumstances.

(c) 2018 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix, the Enterprise Cloud Platform, and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2018

NFS v4のとAFSの記事ですが、この記事を読むことでAFSがNFS v4を徹底的に活用するアーキテクチャになっているということがわかります。スケールアウトによるリダイレクトや様々なNutanixとして必要な機能はNFS v4由来であるということがわかるのはとてもおもしろいですね。

こうした複雑な動きをしながら、利用者・管理者にとってはシンプル、利用しない手はありません!

HCIのパフォーマンスの進化

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のPrincipal Product Marketing ManagerのMaryam Sanglaji氏です。原文を参照したい方はEvolution of HCI Performanceをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら。本ブログのNutanix関連記事のまとめページはこちら

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Fig384

好むか、好まざるかにかかわらず、我々の周辺はアプリケーション中心になっていきつつ有ります。平均するとスマートフォンを利用している一人の人間は一日のうちに9つの異なるアプリケーションを利用しているそうです。こうしたアプリケーションは共通した特徴を持っています。すぐに起動して、クラッシュすることはほとんどなく、必要とされる価値をご提供しています。もしも迅速にアクセスができないのであれば、この価値は損なわれてしまうことでしょう。これがコンシューマー側のエクスペリエンスであり、我々はそれをよく知っています。一体いくつのアプリケーションをただ、起動が遅いという理由でスマートフォンから削除してきましたか? 私自身とても多く削除してきました。

さて、エンタープライズ側を見ていきましょう。ここでも同じルールが適用されます。まずご自身が会社のITリソースの利用者であるという想定をしてみましょう。貴方は非常に重要な、主たるビジネスの原動力となるエンタープライズアプリケーションの責任者です ー 例えばハイパフォーマンスなデータベースだと考えて下さい。このエンタープライズアプリケーションは適切なIOを低い遅延を維持しながら生成しなくてはなりません。これができなくなるとアプリケーションの担当者は貴方を通り越して、代替案を見つけるか、もしくはビジネス全体が売上が下がるという意味で苦しむことになります。いずれの結果も貴方もしくはビジネスにとって良い結果にはなりません。

小さな歴史

シンプルさは創業時からのNutanixの特徴で有り続けています。複雑な運用の多くの異なるレイヤーを抽象化することはお客様が組織に対してより良いITサービスを提供するための手助けとなります。このシンプルさはエンタープライズアプリケーションにパフォーマンスを提供するという意味においても光り輝きます。我々は多くの異なるタイプのハイパフォーマンスエンタープライズアプリケーションにも適合するパフォーマンスの機能を保持しています。結果として、我々のソフトウェアはパフォーマンスチューニングやトラブルシューティングの手間を低減することができています。

我々のパフォーマンスの旅路

Nutanixは継続的なイノベーションを行い、定期的にパフォーマンスを最適化しています ー 全てのリリースにおいてエンドアプリケーションの機能性を向上させ続けています。Nutanix Acropolisアーキテクチャはお客様がNutanixの導入を拡張すればリニアに拡張ができることを保証しています。

2017年8月のIDCの調査によるとNutanixの顧客11社は以下のように結論を述べています。「調査の参加社は満場一致でNutanixが置き換える前のインフラストラクチャよりも劇的に優れたパフォーマンスを提供しているということに同意した。インタビューを受けたIT管理者はアプリケーションの応答時間がNutanixによって向上し、そのユーザーが高性能に動作するビジネスアプリケーションを利用できる保証を裏打ちしていると述べています。」この調査はパフォーマンスの向上が結果としてユーザーの生産性と組織の売上の向上の両方をもたらした、ということも示唆しています。

以下は我々のパフォーマンスの旅路のちょっとしたスナップショットでIOPsの向上の傾向と応答時間の低下の傾向を顕しています。Nutanixソフトウェアのパフォーマンスのアップデートによって2014年12月から2017年6月では420%ものIOPsの改善がなされています。この結果はたった4ノードのクラスタでの結果です。更にノードを追加することでパフォーマンスはリニアに拡張されます。具体的な数字よりもその傾向の方に意味があるのです。

Fig385

パフォーマンスのイノベーション

我々はコアソフトウェアにパフォーマンスの機能を継続的に追加することでこうしたIOPSや応答時間の改善を行ってきました。さらに、NutanixのHCIソフトウェアはNVMeや将来のOptaneドライブをサポートしており、お客様はその際にネットワークを再設計する必要はありません。

「我々のアプリケーションのパフォーマンスは最低でも2倍は向上しています。これがわかるのは我々は多くのパフォーマンス検証を行って応答時間と繁忙期においても拡張ができる能力があるかを確認しているからです」 - 2017年8月のIDCの調査内のIT管理者

以下はこうしたパフォーマンスの機能とその影響についてのほんの僅かばかりのハイレベルでのサマリです :


情報ライフサイクル管理(Information Lifecycle Management ー ILM) 階層化
Nutanixの情報ライフサイクル管理(Information Lifecycle Management - ILM)はストレージのパフォーマンス特性を元に複数のストレージ階層を利用してデータを配置します。継続的にデータアクセスパターンを監視し、適切にデータを配置することで最高のパフォーマンスを実現します。


データローカリティ
データはローカルに書き込まれ、読み込まれます。データがローカルに書き込まれる際に高可用性のために他のノードにもレプリケーションされ、その後に完了通知が行われます。分散メタデータサービスによって、全てのノードからデータがアクセスできるようになっています。データローカリティはネットワークのおしゃべりを回避し、低遅延なアクセスを実現します。

RDMAのサポート
この機能は低遅延のネットワーク環境と高いスループットを実現することでノード間のレプリケーションを最適化します。結果として書き込みは最大で30%も遅延が低減します。


VM(仮想マシン)フラッシュモード
ハイブリッド環境において、各ノードはSSDとHDDを保持しています。ホットな仮想マシンをSSDにピン留めすることでオールフラッシュのパフォーマンスを実現することが可能で、初期投資なくオールフラッシュののパフォーマンスを活用することができます。

AHV Turbo
IOリクエストのマルチキューを実現することで最適化されたNutanix AHV内のIOパスは大きなパフォーマンス向上を実現します。結果として、仮想マシンのIOパフォーマンスの向上をリソース利用率の低いままで実現し、NVMeのような新しい超低遅延ストレージテクノロジーの先進性をプラットフォームで利用できるようにします。


vNUMAのサポート
vNUMAは重要なアプリケーションのメモリアクセス性能を保証し、メモリ帯域のボトルネックを回避します。低遅延の仮想マシンで多くのCPUコアを持つものはより大きなメリットを得られます。


シャドークローン
シャドークローンは大規模なVDIやクラウドの環境における効率的なキャッシュを実現します。別々のホストの仮想マシンから多重参照されるようなシナリオではシャドークローンの機能から大きなメリットを受けることができます。


VG(ヴォリュームグループ) ロードバランサー
大規模なデータベースや高性能アプリケーションを動作させている際には、近い将来にリリースされる予定のヴォリュームグループロードバランサーがNutanixのスケールアウトアーキテクチャを活用して、Nutanixクラスタがアプリケーションのニーズに応じてスケールアップを実現します。

終わりに

私のスマートフォンも多くのパフォーマンス最適化機能を搭載しています。この全てを理解しているでしょうか? 答えはNOです。ですが、私は電話に対してアプリケーションの機能や操作が速いということを期待しています。

エンタープライズアプリケーションのユーザーも同様の要件を持っています。そしてそこがNutanixの美学です。アプリケーションのパフォーマンスのニーズをバックグラウンドで解決し、ユーザーはシンプルにそして意識しない(インビジブルな)まま、高いインフラストラクチャのスピードのメリットを享受することができます。

更に詳しく学ぶためにはNutanixバイブルをチェックして、パフォーマンスと信頼性についてはHCIのパフォーマンスの進化シリーズとして今後続く記事をお待ち下さい。

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Nutanix X-Powered : Disaster Recovery as a service(サービスとしての災害復旧)

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本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のSystems Engineering Manager X-Powered Service ProvidersのMike Slisinger氏、X-Powered Cloud ArchitectのMarcel Messing氏そして、X-Powered Cloud ArchitectのLouie Monaco氏です。原文を参照したい方はNutanix X-Powered: Disaster Recovery as a Serviceをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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Fig387

災害復旧は進化し、あらゆるIT管理者の戦略の統合コンポーネントとなってきました。今日のIT環境はより複雑で、分散したものになりつつあります。単にうまく動くシンプルなソリューションがあったら良いと思いませんか?Nutanixでは我々はお客さまのニーズを満たすソリューションを作り上げるだけでなく、更にシンプルに使えるようにするということにもフォーカスしています。

この記事とこのテクニカルペーパーで我々は自身を出来上がったばかりのNutanix X-Powered サービスプロバイダーチームと呼んでいます。我々のミッションはサービスプロバイダーパートナーとみつに連動し、市場へ新たなクラウドソリューションを提供していくことです。Nutanixチームは優れた経験と自動化、オーケストレーション、マルチテナント性を用いてコストを最小にする効果的なソリューションを設計しています。我々がNutanixに入社したのは本当にNutanixの製品がサービスプロバイダー様のお客さまのニーズを解決することに役立つと確信しているからです。NutanixエンタープライズクラウドOSソフトウェアは機能や性能の利用率を最大化し、IDCの11社のお客様をベースとしたビジネス価値評価レポートによると管理上の手間を削減します。我々のウェブスケールのアーキテクチャは必要なタイミングで成長させることができ、先行投資的に将来の成長を見越してインフラストラクチャを購入する必要もありません。これはサービスプロバイダにとってはお金の節約になります。今日必要なものだけを購入し、必要に応じた成長をするだけです!

サービスプロバイダ様とのミーティングにでかけた際に最もよく頂くリクエストは災害復旧サービスをどのように組み上げればよいか、というものです。こうした会話はすべてのサービスプロバイダとそのお客様の間でもなされているものです。我々はDR as a service(サービスとしての災害復旧)は特にサービスプロバイダに適したものであると感じています。というのも、DRはオフサイトのリソース要件を継承しており、普段はホスティングやクラウドソリューションにご興味のないお客様にとってさえも重要なことであるからです。お客様の要件はとてもシンプルなものから複雑なものへと多岐にわたっており、バックアップと災害復旧はほとんどのサービスプロバイダーにとって何らかの形で解消しなくてはならないサービスなのです。

過去、とあるサービスプロダイバーはバックアップや災害復旧サービスを提供する際にサードパーティのソフトウェアに頼ってきました。しかしながら、今日、Nutanixプラットフォームにネイティブに組み込まれたソフトウェアを利用して多くのシナリオをシンプルにカバーすることができます。Nutanixソリューションをあるお客様のために設定し、レプリケーションを別サイトへ向けて数分で設定することを想像してみて下さい。本当に簡単です。ですが、心配はご無用です。データをある場所から別の場所へ移すということはDRのほんの触りの部分だけですから、ソリューションの周辺に必要とされる付加価値は数多くあります。次なるステップへ進むと言うためにはお客様のワークロードを理解し、何が最も重要であるかも理解しなくてはなりません。お客様のIT計画の一部とならねばならないのです。

バックアップと災害復旧ソリューションには様々な種類があります。専用のインフラを利用するものや共有インフラを利用するもの、柔軟なコンピューティングを利用するもの、はたまた、リソースプールを予約しているもの、運用モデルが異なるものから、完全にセルフサービスの完全なマネージドサービスまで。我々のテクニカルペーパーはこうした様々なオプションの概要を提示し、それぞれのお客様の問題の解決にどのソリューションが適切なのかを解説しています。

Fig388_2

我々がNutanixで到達したいのはITをシンプルにすることですから、我々はソフトウェアの能力を「箱を飛び越えて利用できるようにする」までに増やしていっています。お客様はクラウド自動化と完全なるハイブリッドクラウドという高い目標へと到達できることでしょう。最新のAcropolis 5.5 OSの機能を利用すると、X-Powered service provider partnersは多くのステップを代替し、お客様のインフラストラクチャを不可視(インビジブル)にすることができるのです。

ですから、フィールドオフィスからのデータの管理をしたい場合、プライベートクラウドを提供するサービスを検討しているサービスプロバイダーである場合にかかわらず、このテクニカルホワイトペーパーから初めることができるのです。網羅的なガイドではありませんが、正しい方向へと導いてくれることでしょう。

更に詳しく知りたい場合にはご連絡下さい(info@nutanix.com または Twitter @networld_NTNX へDMでも構いません)。もしくはお近くのNutanix営業マンまで。


(C)2018 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

24/365のハードウェア保守契約 と オンサイトサポートが必要でない理由

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本記事の原文はもともとNutanix社のStaff Solution Architectで、Nutanix Platform Expert (NPX) #001

そしてVMware Certified Design Expert (VCDX) #90として活動しているJosh Odger氏によるものです。

原文を参照したい方はHardware support contracts & why 24×7 4 hour onsite should no longer be required.をご確認ください。

情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら。本ブログのNutanix関連記事のまとめページはこちら

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(初回はID、パスワードの取得が必要です)

 


最近、"24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"が必要とされる見積依頼が増えています。

これは珍しいことではありませんが、なぜこのようなケースが増えているのでしょうか。

 

私の15年以上にわたるIT業界でのキャリアにおいて、多くのケースではサーバー、ストレージアレイ、SAN、ネットワーク機器については

"24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"を購入することを推奨してきました。

 

ストレージコントローラーなど、データセンター内における重要なコンポーネントが故障した場合、

それがお客様のビジネスに大きな影響を与え、数十万ドルあるいは数百万ドルのコストが発生する可能性があるため、

上述の推奨事項が正しいものだということは難しくありませんでした。

 

ストレージコントローラーに障害が発生するということは一般的に影響が大きく、環境に対しての冗長性が維持できないということを意味します。

そして、その後さらなる障害が発生した場合はシステムの完全停止につながる可能性があり、リスクが高いと言えます。

一般的なストレージソリューションではコントローラーの障害によりパフォーマンスが低下すると、大きなビジネスへの影響リスクが発生するため、

お客様には"24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"は適切であるということになります。

 

ここで問題提起したいことは「あるコンポーネントに障害が発生した場合に高いリスクが発生してしまうハードウェアやソリューションを選定する理由」です。

 

テクノロジーが急速に進歩している過去数年に渡って、私はハードウェア保守契約の観点からどのようなものが推奨されるかについて

多くのお客様とのミーティングに参加し、私はさまざまな障害シナリオやNutanixクラスターの柔軟性についての説明をしてきました。

 

その中での私の推奨事項は、可用性をN+2としてソリューションを設計する場合、 "24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"

購入する必要はなく、デフォルトである翌営業日対応で十分であるということです。

 

[推奨事項の正当性]

  1. ノード全体に障害が発生した場合でも、SEによる2時間オンサイトサポート契約に基づいた問題の診断とハードウェアの交換をすることと同じように

NutanixクラスターはRF2または3に基づき自動的に自己修復を行うことができます。

  1. もしハードウェアが2時間以内に交換され(経験上典型的ではありませんが)、さらにNutanixがディスク/ノード交換の前に自動的に自己修復されないと

仮定した場合、ディスク/ノードの自己修復はそれから開始されることになります。

そのため、実際の修復所要時間は2時間を超えてしまいます。しかしNutanixの場合は、自己修復をすぐに始めることができます。

  1. クラスターがN+2のようにお客様のビジネス要件に基づいてサイジングされている場合、

Nutanixは自動的に自己修復を始め、設定されたRF2または3に基づき再び次の障害を許容できるように回復します。

  1. クラスターがN+1でサイジングされている場合、1台のノード障害まで許容されますが、Nutanixは自動的かつ完全に自己修復します。

その後、次の故障が発生するまで、Nutanixのクラスターは動作を継続します。

(翌営業日までに2代目の障害が発生することはほとんどありません。)

  1. Nutanix環境におけるノード障害のパフォーマンスへの影響はN-1であるため、影響が50%になる2つのコントローラーSAN/NASと比較して、

最悪のシナリオ(3ノードクラスターの場合)でも33%であり、4ノードクラスターであればわずか25%、さらに8ノードクラスターであれば12.5%にすぎません。

クラスターが大きければ大きいほど障害から受ける影響は小さくなります。

NutanixN+1~16ノード、そしてN+2~32ノードを推奨しています。

32ノードを超える場合、お客様によってはより高いレベルの可用性を求められるケースがあります。

障害によるリスクおよび影響を考慮することは重要ですが、Nutanixの場合はクラスター内のすべてのCVMSSD/HDDが自己修復の役割を担っているため、

非常に迅速に障害の影響を最低限に抑えることができます。

 

障害からの回復は迅速に行われ、影響を小さく抑えることができることから、ビジネスへのリスクは低いと言えます。

このことから、Nutanixのお客様に対して"24時間x7 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"を求めることを大幅に削減することができると言えます。

 

[要約すると]

  1. ハードウェア保守契約が適切であるかどうかの判断は導入されるすべてのテクノロジーに精通した経験豊富でアーキテクトによる

総合的なリスク評価に基づいた「ビジネスレベルの判断」です。

  1. ハードウェア障害がビジネスに大きな影響を与えるリスクが非常に高く、2時間/4時間駆け付けでのハードウェア保守を購入する必要がある」と

提案されている場合は、そのシステムがビジネス要件を満たしているかどうかを再検討することをお勧めします。

そのシステムがどうしても必須であるという場合に限り"24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"を購入してください。

  1. 「システムの回復力やパフォーマンスの復旧」をハードウェア交換に依存させることは、それ自体がビジネスにとって大きなリスクです。

 

そして

 

  1. 私の経験上、サポート契約/ SLAに関係なくオンサイトサポートやハードウェア交換に問題があることは珍しいことではありません

場合によってはこれはベンダーの管轄外にあることもありますが、ほとんどのベンダーは私が以前に何度も経験した以下の問題があります。

a)オンサイトサポートに対するSLAを満たしていないベンダー

b)SLA内に必要な部品を用意できないベンダー

c)パーツが改装されていたり、欠陥があったりする

d)プロプライエタリなハードウェアであるほど、必要なときに入手できなくなる可能性が高い

 

: サポート契約は2時間または4時間以内の解決を約束するものではなく、単にオンサイト訪問をすることを約束するだけで、

場合によってはベンダーとの電話でトラブルシューティングを行ったり、分析のためのログを送付したりするだけということもあります。

そのため、現実的には2時間または4時間の部分には価値がないものとも言えます。

 

あなたがエンタープライズグレードで高い自己回復能力を備えたシステムの購入を検討している場合、

あるいはあなたがアーキテクトであればそれを提案する場合高い可用性レベル(つまり、N+1/N+2など)でシステムが設計されているのであれば

"24時間x7日 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"本当に必要とする理由を検討してください。

 

したがって、次期システム購入には、投資するシステムを十分に検討し、"24時間x7 2時間/4時間駆け付けのハードウェア保守契約"が必要と思われる場合は、

ビジネス要件を満たすのに十分な柔軟性がないものの購入を検討している(または提案している)可能性があるので、要件を見直すことをお勧め致します。

 


この記事は2014年のものですが、基本的な考え方は2018年現在でももちろん変わっていません。

ここからは個人的な考えになりますが、Nutanixの最小構成である3ノードを希望されるお客様は多くいらっしゃいます。

しかしながら、実際の運用を考慮しますと、4時間駆け付けであるミッションクリティカルサポートを契約するよりも、

プロダクションサポートをご選定いただき、N+2で冗長性を確保した方が適切であるお客様もいらっしゃるかもしれません。

当然のことながら実際の費用感の違いもご確認いただく必要がありますので、Nutanixの構成・案件はお気軽にネットワールドまでご相談ください。

 

記事担当者 : SI技術本部海野 (うんのわたる) @Nutanix_NTNX

Pure StorageとVeeamのゴールデンコンビ、誕生

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Veeam Backup & Replication(VBR)の特徴の1つにストレージのスナップショットと連携する機能があります。この連携機能では、これまで、Dell EMC/NetApp/HPE/Nimble/IBM等の多くのハードウェアストレージ製品に対応しておりましたが、オールフラッシュ・ストレージ分野で急成長しているPure Storageのストレージ製品に対応しました!先週、両社からプレスリリースも出ております。

 Purestorage


-Veeam Software

https://www.veeam.com/news/veeam-and-pure-storage-partner-to-deliver-best-in-class-data-management-platform.html

-Pure Storage

https://www.purestorage.com/company/news-and-events/press/veeam-and-ps-partner-to-deliver-best-in-class-data-management.html


今までのVBRのストレージスナップショット連携では、Veeam社が各ストレージ製品のAPIに合わせて開発していましたが、VBR 9.5 Update 3からはUniversal Storage Integration APIというストレージと連携するためのAPIを公開し、ストレージベンダー側でVBRと連携させることが可能になりました。Pure Storageとの連携もUniversal Storage Integration APIによるもので、下記からPure Storageが提供するプラグインを入手することができます(要:Veeamアカウント)。

https://www.veeam.com/backup-replication-new-download.html

 

Plugin1_3


実は、VBRのストレージスナップショット連携はストレージ製品によって、できることに微妙に違いがあります。下の表は簡単に比較したものですが、Pure Storageのは場合、スナップショットのレプリケーションを除いて、ほぼ全ての機能が使えます。
Feature_2

 










最新情報や詳細は下記ドキュメントをご確認ください。

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/storage_integration.html?ver=95


そこで、早速、弊社の検証環境でPure Storageプラグインを試してみましたので、今回はPure Storage プラグインの導入手順とPure Storage連携機能の特徴をご紹介します。尚、検証環境は下の図のFrashArray M20のiSCSIボリュームに仮想マシンを配置し、iSCSI SAN経由でバックアップする構成になっています。

Config_2

  


■Pure Storageプラグインのインストール

前述のダウンロードサイトからPure Storage用のプラグインをダウンロードし、zipファイルを解凍すると、exeファイルがありますので、実行します。VBRのコンソールを起動している場合は、事前に終了しておきましょう。

Pure01_2 

インストールウィザードが起動してきますので、「Next」をクリックします。

Pure02_2

 

使用許諾に同意して、「Next」をクリックします。

Pure03

 

「Install」をクリクしてインストールを実行します。

Pure04


インストール処理が走ります。

Pure05

 
インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。これでプラグインのインストールは終わりです。

Pure06


では、次にPure Storageのストレージを登録していきます。VBRのコンソールを起動し、「Storage Infrastructure」から「ADD STORAGE」をクリックします。
Console

  

ストレージベンダーの一覧にPure Storageが表示されていますので、Pure Storageをクリックします。
Pure07a 
ストレージの管理IPを入力して、「Next」をクリックします。
Pure08_3

 

ストレージの認証情報を入力して「Next」をクリックします。

Pure09

 

自動的にストレージで使用しているプロトコルにチェックが付きます。

Pure10

 

今回の検証ではiSCSIのみを使用するため、FCのチェックを外し、対象のボリュームのみを選択して、「Next」をクリックします。

Pure13_3

 
サマリーを確認し、「Finish」をクリックします。ちなみに、弊社環境のPurityのバージョンは4.10.9ですが、バージョン4.8以降であれば対応しています。

Pure14_2

 

登録処理が完了したら、「Close」をクリックします。

Pure15

 

登録後はVBRのコンソールからPure Storageのストレージを確認できます。

Pure16_2


このようにプラグインのインストールと登録は、とても簡単です。では次に、Pure Storageとの連携できる主な機能をご紹介しょう。


■スナップショット連携バックアップ

VMwareのスナップショットだけを利用して仮想マシンをバックアップする場合、バックアップ時間が長くなるほど、スナップショット作成後に仮想マシンに加えられた変更内容を保持するデルタファイルが増大し、データストア容量の圧迫やパフォーマンス劣化、スナップショット削除時のマージ処理の失敗など多くの問題を引き起こす可能性が高くなります。

Pure Storageのストレージスナップショットと連携すれば、VMwareのスナップショットを作成後、すぐにPure Storageのストレージスナップショットを作成し、VMwareのスナップショットはすぐに削除してしまうため、前述のような問題が発生する可能性を低減することが可能です。

Pureveeamsnap_3

  
下のスクリーンショットはバックアップ中のPure Storageの管理画面ですが、頭に「VEEAM」と付くスプショットボリュームが自動的に作成され、Veeamサーバにマウントされます。

Puresnapvolume_3


バックアップ処理の中でストレージスナップショットの作成・削除が行われていることが確認できます。

Snapcreatedelete_2

 

■スナップショットジョブ

ストレージスナップショット連携のバックアップでは、バックアップ後に作成したストレージスナップショットを削除してしまいます(※設定で残すことも可能)が、バックアップせずにスナップショトだけをVBRから実行させることも可能です。VBRがスナップショット作成のスケジュールを制御することでバックアップとスナップショットの両方を一元で管理でき、更に仮想マシンの整合性も取れたスナップショットを作成できるメリットもあります。

また、バックアップは1日1回、スナップショットは1時間に一回など短い間隔でスナップショットを取得することで障害発生時には最新のスナップショットからリストアすることでデータの損失を最小限に留めることができるのです。

 

設定もPure Storageのスナップショットをポジトリ(バックアップ保存先)に指定するだけの簡単操作です。
Snapshotjob


作成されたスナップショットもPure Storageの管理画面とVBRの管理画面のどちらからでも確認することができます。

Vbrsnap_3


■スナップショットからのリストア

スナップショットは便利ですが、いざスナップショットからリストアしようとしたらボリューム単位でしかできないようでは、折角のスナップショットのメリットも半減してしまいます。その点、VBRのVeeam Explorer for Storage Snapshotsを使えば、Pure Storageのスナップショットの中の更に仮想マシンの中のファイルをリストアすることができます。元の仮想マシンに対して直接リストアすることもできますし、任意の場所にファイルをコピーしてリストアすることもできます。

また、VBRが対応しているアプリケーション(Active Drectory,Exchange SQL Server,SharePont Server,Oracle)であれば、仮想マシンの整合性を保持してスナップショットを取得しているため、仮想マシンやファイルだけでなく、データベースやActive Directoryオブジェクトなどのリストアも可能です。

Snapreastore_3

 


Pure StorageとVeeamの組み合わせによるメリットは如何でしたでしょうか?Pure Storageを既にお使いの方、あるいは、これからPure Storageを導入しようと検討している方は、是非、Pure StorageとVeeamの組み合わせによる最強のバックアップソリューションを体感してください!

Love_3


弊社ではPure StorageとVeeamの両製品を扱っておりますので、本ソリューションをご検討の方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。それでは、また次回。

 担当:臼井

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