本記事の原文の公開は2016年の6月20日です。現時点では機能が拡張されたり、改善されている場合がございますのでご注意ください。Platform9関連記事はOpenStack Days Tokyoの終了まで3日間連続で公開予定です。一昨日はKVM、昨日はvSphere、本日はKubernetesについての翻訳記事を公開していきます。
Platform9製品詳細についてはこちら。
我々がDocker、コンテナー、Kubernetesについて熱狂しているのには2つの理由があります。
完全にマルチクラウドの展開を実現する
過去10年間、(仮想化インフラストラクチャをりようして)完全にマルチクラウドでアプリケーション開発環境を作成することは非常に難しいものでした。これは仮想マシンやゲストOSが本質的にはポータブルとは呼べなかったからに他なりません。例を挙げると、VMware vSphere上の仮想マシンとしてもしくは、Linux/KVM上の仮想マシンとして作成、展開することは非常に簡単です。しかし、一つの仮想化環境から別の環境へとワークロードをシームレスに動かそうとすると? 不可能です。簡単な一回こっきりのプラットフォーム間のインポート作業や、プライベートクラウドからパブリッククラウドへの移行、その反対でさえ、難しいという状態です。
コンテナーは一方、仮想マシン上でも動作します。ベアメタルと同じようにシームレスです。そして、さらに、コンテナーはJVMのようなポータビリティを発揮し、後ろのインフラストラクチャを完全に抽象化する力を持っています。
コンテナーが人気を集めるにつれ、多くのパブリッククラウドプロバイダーは様々なContainer-as-a-Service(CaaS)をそれぞれで提供し始めています。プロバイダーが提供するクラウドプラットフォーム上で、コンテナ化されたアプリケーションをユーザーが利用できるようにするためです。
でも、ポータビリティとは何でしょうか? 本当のコンテナーを利用することのポータビリティのメリットは個々のクラウドプロバイダーがサポートするコンテナーオーケストレーションのフレームワークにロックインされることなく利用ができることです。そうでなければ、クラウドプロバイダーがサポートするフレームワークに縛られてしまうのです。
完全なContainer-as-a-serviceのモデルは、根本的にはマルチクラウド上に展開されるマルチーコンテナーアプリケーションを実現するということになります。そして、エンタープライズのお客さまにとっては、これはプライベートのインフラストラクチャでコンテナをオンプレミスで実行するということで、仮想化状ではなく、ベアメタルで動作させるということを意味します。
Kubernetesによって、このプライベートとパブリック、ベアメタルから仮想化、VMwareからKVMまでの完全な抽象化が実現されます。
優れたクラウドネイティブアプリケーションを簡単に作成できるようにする
我々のエンタープライズの顧客と密に動きながら、我々は彼らがOpenStackを近年のクラウドネイティブアプリケーションを作るための方法の一部として利用しようとしていることに気が付きました。Kubernetesは近年のクラウドネイティブアプリケーションの作成と動作を簡単に(ある意味では、シンプルに)してくれます。Kubernetesはそれ自身でディスカバリやロードバランス、アプリケーションのライフサイクル管理などの機能をネイティブでサポートしているからです。
Platform9 Managed Kubernetes(ベータ)発表
こうした可能性の全てを解決するため、我々はPlatform9 Managed Kubernetesをベータ版として発表致しました。マルチクラウドのビジョンを実現するSaaSで管理されたKubernetes実装です。「Managed」とある通り、Platform9が根本的な部分でKubernetesの展開、構成、そして同左開始後は監視、トラブルシュート、アップグレードなど全てを実施します。ですから、ソフトウェアの開発者はKubernetes APIを利用して、クラウドネイティブアプリケーションの開発にフォーカスすることが出来るのです。DevOps(運用のための開発者)は組織にマルチクラウドの戦略をもたらすことにフォーカスする事ができるようになります。それに加え、企業としては企業が利用するために必要な機能、例えば、ご自身の永続ストレージや、ネットワークテクノロジーとの統合、RBAC(役割ベースのアクセスコントロール)、SSO(シングルサインオン)統合、マルチテナントと隔離などを利用することも出来ます。
また、ついに、Platform9を利用して、仮想マシンの横にコンテナを配置し、全て一貫したユーザーインターフェイスとAPIで統合管理できるようになります。言葉を変えると以下の図のように、仮想マシンをOpenStackを使ってオーケストレーションし、コンテナはKubernetesを利用してオーケストレーション出来るようになったのです。両方がです!
この先進的なビジョンと素晴らしいクラウド利用体験を我々のエンタープライズのお客様にお届けできることをこれまでに無く誇らしく思います。是非ベータにお申し込みください!(日本のお客様向けにはこちらのフォームで受け付けております。)
現在どのようにコンテナを利用していますか? 仮想マシンとコンテナをどのようにクラウドネイティブアプリケーションを展開していますか? 是非 @Platform9Sys 又は @madhuramaskasky までお知らせください! (訳注:日本語でのご意見は↓のTwitterでも受け付けております。)
記事責任者 マーケティング本部 三好哲生 (@Platform9_JP)